ボディブラシは、お風呂で体を洗う道具ですが、素材によって使い方が変わります。天然毛(猪毛、豚毛、馬毛)は泡立てて軽くなでる、植物の繊維(シュロ、サイザル麻、ヘチマ)はお湯で柔らかくしてから使う、合成の毛(ナイロン、シリコン)は力を抜いて短く済ませる、この3つが基本です。この記事は、素材ごとの性格と使い方、お風呂での手順、頻度、やってはいけないこと、手入れの順に書きます。
素材で変わるボディブラシの性格
ボディブラシの素材は、動物の毛、植物の繊維、合成の毛の3つに分かれ、肌への当たりは馬毛が一番柔らかく、豚毛、猪毛、植物の繊維、ナイロンの順に硬くなります。柔らかい物ほど毎日使えて、硬い物ほど週に1〜2回に抑えます。
| 素材 | 当たり | 向く肌・使い方 | 頻度の目安 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| 馬毛 | 一番柔らかい | 敏感肌、子ども、毎日使う。泡立てて洗う | 毎日 | 2,000〜5,000円 |
| 豚毛 | 柔らかめ | 普通肌。泡立てて洗う。乾いた肌のブラッシングにも | 毎日〜2日に1回 | 1,000〜3,000円 |
| 猪毛 | やや硬い | 背中や足の裏。角質を落とす。乾いた肌のブラッシング | 週2〜3回 | 2,000〜6,000円 |
| シュロ、サイザル麻 | 硬い | お湯で柔らかくしてから。かかとやひじ | 週1〜2回 | 1,000〜3,000円 |
| ヘチマ | 濡らすと柔らかい | お湯で戻して全身。乾くと硬い | 2日に1回 | 500〜1,500円 |
| ナイロン | 製品で幅がある | やわらかめは毎日、かためは週2回。カビに強い | 製品による | 700〜2,000円 |
| シリコン | 柔らかい(こすれない) | 泡を伸ばす、マッサージ。角質は落ちにくい | 毎日 | 700〜2,000円 |
【素材別】お風呂での使い方
天然毛(馬毛・豚毛・猪毛)は泡で洗う
動物の毛のブラシは、毛の1本1本が細く、泡を含んで肌の上を滑ります。使い方は、ブラシをお湯で濡らし、ボディソープを付けて手で泡立ててから、肌の上を軽くなでる形で動かします。ブラシを肌に押し付けず、毛先だけが触れる力で、心臓から遠い所(足先、手先)から中心に向かって動かします。猪毛は当たりが硬いので、背中、ひじ、かかとなど角質の厚い所に使い、腕の内側やお腹などの薄い所には馬毛か豚毛を使います。
天然毛は、お風呂の前に乾いた肌をなでる「ドライブラッシング」にも使えます。服を脱いで、乾いたブラシで足先から体の中心に向かって1か所5往復ほどなで、終わってからお風呂に入ります。乾いた肌に使う場合は豚毛か猪毛で、週2〜3回に抑えます。
植物の繊維(シュロ・サイザル麻・ヘチマ)はお湯で柔らかくする
植物の繊維は乾いた状態では硬く、そのまま肌に当てると傷が付きます。使う前にお湯に1〜2分つけて繊維を柔らかくし、ボディソープを泡立ててから、かかと、ひじ、ひざなど角質の厚い所を中心に使います。ヘチマはお湯を含むと全体が柔らかくなるので、全身に使えますが、乾くと硬くなるので、使う前に必ず戻します。シュロとサイザル麻は硬さが残るので、腕やお腹などの薄い所には使いません。
合成の毛(ナイロン・シリコン)は力を抜いて短く
ナイロンは製品によって柔らかさに幅があり、「やわらかめ」は毎日、「かため」は週2回が目安です。使い方は天然毛と同じで、泡立ててから毛先だけで肌をなで、1か所を長くこすらず、全身を2〜3分で終えます。ナイロンは毛が太く、力を入れると肌の表面を削るので、天然毛より力を抜きます。シリコンは毛ではなく突起なので、こすれる力は弱く、泡を伸ばして血の巡りを助けるマッサージに向き、角質を落とす目的には向きません。
お風呂での手順。5分で終わる基本の流れ
- 湯船に3〜5分つかる。肌が温まって柔らかくなり、角質が落ちやすくなります。シャワーだけの日は、お湯を1分ほど当てます。
- ブラシを濡らし、泡を作る。ボディソープをブラシに少量付け、手のひらで泡立ててから使います。植物の繊維は先に1〜2分お湯につけます。
- 足先から体の中心へ。足の甲、すね、ふくらはぎ、太もも、お尻、腰、背中、腕、胸の順に、心臓に向かって動かします。1か所5往復が目安です。
- 背中は柄を使う。長い柄のブラシを斜めに持ち、肩甲骨の間と腰を上下に動かします。片手で届かない所は、柄の端を持って角度を変えます。
- ぬるま湯で流す。泡が残ると肌が荒れるので、ブラシの当たった所を中心に流し、最後に保湿します。
全身で5分以内、1か所5往復まで、これを超えると肌の表面を削りすぎて赤くなるので、気持ちよくても長くしません。終わったら、体を拭く前に化粧水やボディミルクを塗ると、削れた表面が乾くのを防げます。
頻度の目安。素材と肌で決める
| 肌の状態 | 向く素材 | 頻度 |
|---|---|---|
| 普通肌 | 豚毛、やわらかめのナイロン | 毎日〜2日に1回 |
| 敏感肌、乾燥肌 | 馬毛、シリコン | 2〜3日に1回。赤くなったら休む |
| 角質が厚い(かかと、ひじ、背中) | 猪毛、シュロ、サイザル麻 | 週1〜2回、その部分だけ |
| 子ども、高齢者 | 馬毛、シリコン | 週2〜3回、力を入れない |
やってはいけない5つのこと
- 顔、首の前、脇、股に使う。皮膚が薄い所は傷が付き、色が濃くなる原因になります。ブラシは首から下の、皮膚の厚い所だけに使います。
- 乾いた植物の繊維を肌に当てる。シュロやヘチマは乾くと硬く、そのまま使うと肌が切れます。
- 力を入れてこする。気持ちよさで力が入りやすいですが、赤くなるのは削りすぎの合図です。毛先が触れる力で十分です。
- 日焼け、湿疹、傷のある所に使う。炎症が広がります。治ってから使います。
- ブラシを濡れたまま放置する。天然毛と植物の繊維はカビが生え、においが出ます。使った後は水気を切って乾かします。
手入れ。天然毛は乾かす、ナイロンは洗う
天然毛と植物の繊維は、使った後にお湯で泡を流し、タオルで水気を取って、毛を下に向けて風の通る所に吊るします。浴室に置きっぱなしにすると1〜2週間でカビが生えます。週に1回はぬるま湯に中性洗剤を溶かして振り洗いし、よく流して乾かします。ナイロンとシリコンは水に強く、浴室のフックに吊るすだけで足りますが、月に1回は洗剤で洗います。
買い替えの目安は、天然毛が毛が抜けたり寝たりして戻らなくなったとき(半年〜1年)、植物の繊維が繊維がほぐれてきたとき(3〜6か月)、ナイロンが毛先が広がって戻らなくなったとき(1年前後)です。柄が木の物は、ひびが入ったら水が入ってカビるので、その時点で替えます。
素材別に選ぶボディブラシの例3つ
素材ごとに、お風呂で使いやすい3本を挙げます。価格は2026年9月18日時点のAmazonの表示です。
馬毛:マーナ ボディブラシ 曲柄 B583
敏感肌や毎日使う人に向く、日本製の馬毛のブラシです。柄が曲がっていて背中に届きやすく、ヘッドを外して手に持って洗うこともできます。馬毛なので当たりが一番柔らかく、価格は約3,102円です。吊り下げ用の穴が付いていて、乾かしやすい作りです。
豚毛:キクロン KF 天然ボディブラシ
普通肌で泡洗いをしたい人の最初の1本に向く、豚毛と天然木のブラシです。馬毛より少し硬く、猪毛より柔らかい中間の当たりで、全身の泡洗いにも乾いた肌のブラッシングにも使えて、価格は約1,310円です。木の柄なので、使った後は水気を取って乾かします。
ナイロン:マーナ ボディブラシ やわらかめ B713W
カビの心配をしたくない人、浴室に置きっぱなしにしたい人に向くナイロンのブラシです。「やわらかめ」は毎日使える当たりで、白い柄とヘッドは水に強く、吊るして乾かすだけで手入れが済み、価格は約1,473円です。同じ形で「かため」もあり、角質の厚い所にはそちらを使います。
よくある疑問
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| ボディタオルとどう違う? | ブラシは毛先が点で当たるので背中や角質に届きやすく、タオルは面で当たるので全身を均一に洗える。併用が多い |
| ボディソープは必要? | 泡洗いでは必要。泡がクッションになって肌を守る。ドライブラッシングは何も付けない |
| 背中のニキビに効く? | 角質と皮脂を落とすので予防にはなるが、できているニキビをこすると悪化する。その部分は避ける |
| 毎日使っていい? | 馬毛、シリコン、やわらかめのナイロンは毎日可。猪毛と植物の繊維は週1〜2回 |
| 天然毛のにおいが気になる | 新品は毛のにおいがある。ぬるま湯で数回洗って乾かすと減る。使用後に乾かさないと別のにおいが出る |
| 子どもに使える? | 馬毛かシリコンなら可。大人が力を入れずに動かし、週2〜3回まで |
ボディブラシのお風呂での使い方は、素材で分けると迷いません。天然毛は泡立てて毛先でなでる、植物の繊維はお湯で柔らかくしてから角質の厚い所に、合成の毛は力を抜いて短く、そして足先から体の中心へ、1か所5往復、全身5分以内、この決まりを守れば肌を傷めずに使えます。使った後はブラシを乾かす、赤くなったら休む、この2つを忘れずに、自分の肌に合う素材から始めてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)




