超能力が普通能力になる?

大西悠貴

「今日は気持ちの良い天気ですね。でもどうやら雨が降るようですよ。」
ある日の午前9時。カフェの窓側の席に座り、外を歩く人にテレパシーを送ってみる。
寒暖差で頭がやられたか?と思われたかもしれないが、
誰もがこんな超能力を普通に使う日がやってくるかもしれない。

Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグはこう語った。
「コミュニケーションの未来はテレパシーだ」
【テレパシー (telepathy)】
言語・表情・身振りなどによらず、その人の心の内容が直接他の人に伝達されること。
興奮のワクワクと恐怖のドキドキが同時に押し寄せる未来予言だ。
これを裏付けするかのように、キーボードや音声を使わずに
コミュニケーションが図れるサービスが現れ始めている。

何もせずに思いを伝えられるのは確かに便利な側面もある。
伝えるためのエネルギーを必要としないからだ。
少し前から使われている「コミュ障」も消えてしまうかもしれない。
しかし、それ以上に思ったことすべてが伝わってしまう恐怖がある。
今や本や音楽には著作権が与えられ、
名前や住所などは個人情報化。
目に見えないセキュリティによって様々なものが守られている。
心の中・脳内で思ったことが外部に流出するのを恐れる人類は
テレパシーが普通能力化する未来において、
私たちの脳内で生まれる思いでさえ個人情報として管理しているかもしれない。