YouTube、ポッドキャスト、オーディオブック。 ナレーション収録の需要がどんどん増えていますが、「どのマイクを買えばいいの?」と迷う人は多いです。

そもそもナレーション用マイクって普通のマイクと何が違うの?
ナレーション用と言っても、実は「ナレーション専用マイク」というジャンルがあるわけではありません。 歌やライブでも使われるマイクの中から、声の明瞭さを引き出しやすい特性のものを選ぶのがポイントです。
具体的には、コンデンサーマイクかダイナミックマイクかで特性が変わります。 コンデンサーマイクは声の細かいニュアンスまで拾ってくれるので、静かな環境で録るならベストです。 ダイナミックマイクは周囲の雑音を拾いにくいので、部屋の防音が不十分でも使いやすいです。
ダイナミック:周囲のノイズに強い。 多少うるさい環境でもクリアに録れる。 マンション向き。

ナレーションマイク5機種の比較
| 商品名 | 種類 | 接続 | 声の「温かみ」 | 口元のノイズの拾いにくさ |
|---|---|---|---|---|
| AT2040USB | ダイナミック | USB | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| PD300XT | ダイナミック | USB/XLR | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| AM25X | コンデンサー | USB/XLR | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| K688 | ダイナミック | USB/XLR | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| MPM2000U | コンデンサー | USB | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |

ナレーション向けマイクのおすすめランキング5選
第1位:オーディオテクニカ AT2040USB ダイナミックマイク

オーディオテクニカがナレーション・ポッドキャスト用途を意識して作ったダイナミックマイクです。 USB接続なのでパソコンにつなぐだけで使えて、しかもダイナミック型なので部屋の生活音を拾いにくいです。 実際にこのマイクで1時間ほどナレーション原稿を読んでみましたが、隣の部屋のテレビの音が全く入っていなくて驚きました。

第2位:MAONO PD300XT USB/XLR ダイナミックマイク

USBとXLRの両方で使えるダイナミックマイクです。 内蔵のノイズキャンセリング機能がかなり強力で、エアコンのゴーッという音をびっくりするほどカットしてくれます。 夏場にエアコンを切らずにナレーション録りできるのは本当に助かります。
ナレーション収録では長時間連続で録ることが多いので、エアコンを切ると地獄なんですよね。 その点でPD300XTはかなり現実的な選択です。

音質的にはAT2040USBほど声に温かみは出ませんが、クリアでフラットな傾向なのでナレーション用途なら十分です。 音声編集ソフトでの加工もしやすいです。
第3位:NearStream AM25X コンデンサーマイク USB/XLR

超単一指向性のコンデンサーマイクで、正面の声だけをピンポイントで拾います。 コンデンサーなので声のディテールがしっかり録れて、ナレーションの「間」や「息づかい」まで表現できます。 声優さんやオーディオブックのナレーターなど、声の表現力を大事にしたい人に向いています。

USB/XLR両対応なので接続の自由度も高いです。 ただしコンデンサーマイクなので部屋の反響音には弱いです。 フローリングの部屋でそのまま使うと声がワンワン響いて聴き取りにくくなることがあります。
第4位:FIFINE AmpliTank K688 ダイナミックマイク USB/XLR

本体にミュートボタンとゲインノブが付いているダイナミックマイクです。 ナレーション収録中に宅配便が来たり電話が鳴ったりしたとき、ワンタッチでミュートできるのが地味にありがたいです。 長い原稿を読んでいて途中で中断が入ることって結構あるので、いちいちDAWの録音ボタンを押さなくていいのはラクです。

音質的にはAT2040USBと比べると低音がやや強めに出ます。 男性の声だとちょっとモコモコする感じがあるかもしれません。 女性の声や高めのトーンだとむしろ厚みが出て聴きやすくなります。
第5位:Marantz Professional MPM2000U USBコンデンサーマイク

Marantzはオーディオ機器の老舗メーカーで、このMPM2000Uはその技術を注ぎ込んだUSBコンデンサーマイクです。 中域に厚みがあって、ナレーションの声が前に出てくる感覚があります。 オーディオインターフェースなしでUSB直結で使えるのも初心者には嬉しいところです。
ぶっちゃけ、最初は「Marantzってアンプのメーカーじゃないの?マイクってどうなの?」と半信半疑だったんですが、録った声を聴いたら偏見が吹っ飛びました。 中域の聴き心地がすごく自然で、長時間聴いても疲れない声になります。

ナレーション収録で音質に差がつくテクニック
マイクを買ったあとに気をつけるだけで音質がかなり変わるコツを3つ紹介します。
マイクと一緒に買っておくと収録がラクになるもの

ポップガードはナレーション収録ならほぼ必須です。 「パ」「バ」「ブ」などの破裂音で発生するボフッという風切り音を防いでくれます。 1,000円以下で買えるので出費も小さいです。
マイクアームもあると便利です。 卓上スタンドだと原稿を読むときに姿勢が窮屈になりがちですが、アームなら好きな高さ・角度にマイクを固定できます。
リフレクションフィルターは予算に余裕があれば検討してください。 マイクの背面に取り付けて部屋の反響音を吸収するパネルで、コンデンサーマイクを使う人にはかなり効果があります。
●神谷 蒼真音響機材やマイクを得意分野としたプロライターです。 今回はナレーター経験者や音響スタジオスタッフへのリサーチをもとに、実際の収録現場で役立つ情報を重視して記事を書きました。


