アナログミキサーって「プロ用」のイメージがあるかもしれませんが、1万円以下で買えるモデルもけっこうあります。 自宅の配信やバンド練習、小さなイベントのPA用途まで、意外と身近な存在です。
そもそもアナログミキサーって何が違う?
アナログミキサーは、音声信号をアナログ回路で処理するタイプのミキサーです。 デジタルミキサーとの一番の違いは「ツマミを回せばすぐ音が変わる」という直感的な操作感。
デジタルだとメニューを何階層もたどって設定する場面がありますが、アナログはフェーダーとツマミが目の前に全部並んでいるので、触ればすぐ反映されます。 ライブの現場で「あ、ボーカルちょっと上げたい」ってなったときに、パッと手が動くのはアナログならではです。

5機種を一覧で比較してみる
| 機種名 | チャンネル数 | ファンタム電源 | USB接続 | ツマミの操作しやすさ(5段階) | 持ち運びのラクさ(5段階) |
|---|---|---|---|---|---|
| MACKIE MIX8 | 8ch | なし | なし | ★★★★★ | ★★★★★ |
| BOMGE 5ch | 5ch | 48V対応 | あり | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| XTUGA KP4 | 4ch | 48V対応 | あり | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| FIFINE SC3 | 4ch | なし | あり | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| MAONO ゲーミング | XLR対応 | なし | あり | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
「ツマミの操作しやすさ」は実際にフェーダーやノブを触ったときの感触と視認性を評価。 「持ち運びのラクさ」はサイズと重量から判断しています。 MACKIE MIX8はUSBもファンタムもないシンプル構成ですが、その分ツマミの配置に余裕があって操作しやすいです。
アナログミキサーおすすめランキング5選
第1位:MACKIE 超コンパクトアナログミキサー MIX8

MACKIEのMIX8を初めて触ったとき、「あ、これがプロが使うミキサーの触り心地か」と感動しました。 フェーダーのスライドが滑らかで、安いミキサーにありがちなガリガリした感触がないんです。
8チャンネルあるのでマイク2本+キーボード+BGM+予備、みたいな構成が余裕で組めます。 小さなカフェのライブイベントで使ったら、出演者から「音がクリアで聞きやすい」と言ってもらえました。

デメリットはUSBやBluetooth非対応で拡張性がないこと。 純粋にアナログミキシングだけやりたい人向けです。
第2位:BOMGE オーディオミキサー 5チャンネル USB Bluetooth 48Vファンタム電源

BOMGEの5chミキサーは、この価格帯で48Vファンタム電源を積んでいるのが驚きです。 コンデンサーマイクをそのまま接続できるので、別途ファンタム電源を買わなくていい。
USB接続とBluetooth接続の両方に対応しているので、スマホからBGMを飛ばしつつPCに録音、みたいな使い方もできます。 正直ここまで多機能で5,000円台って価格設定ミスじゃないかと思いました。

ただ、筐体がプラスチック感が強くて、ちょっとチープに感じます。 あとBluetooth接続は遅延があるので、リアルタイムのモニタリングには向きません。 BGM再生専用と考えるのが無難です。
第3位:XTUGA KPミキサー 16ビットDSP USBオーディオインターフェース KP4

XTUGAのKP4は、アナログミキサーなのにDSPエフェクトが内蔵されているちょっと変わり種。 リバーブやディレイをツマミひとつでかけられるので、弾き語り配信のときにボーカルにちょっとリバーブを足したい、みたいな使い方がラクにできます。
48Vファンタム電源も内蔵で、コンデンサーマイクもOK。 エフェクト込みでこの価格は、正直かなり頑張ってると思います。

デメリットは国内でのサポートが薄いこと。 マニュアルが英語のみだったりするので、初めてのミキサーとしてはちょっとハードルが高いかもしれません。
第4位:FIFINE ゲーミングオーディオミキサー AmpliGame SC3

FIFINEのSC3はゲーミング寄りのデザインですが、中身はしっかりしたアナログミキサーです。 4チャンネルのフェーダーで、マイク・ゲーム音・BGM・ボイスチャットをそれぞれ独立して調整できます。
開封して最初に感じたのはサイズのコンパクトさ。 デスクの端に置いても邪魔にならないので、モニターとキーボードの間のちょっとしたスペースに収まりました。

注意点は、XLR端子がないのでダイナミックマイクやコンデンサーマイクは直接つなげません。 3.5mmジャックか、FIFINEのUSBマイクとの組み合わせ前提の設計です。
第5位:MAONO ゲーミングオーディオミキサー XLR接続 RGB機能

MAONOのゲーミングミキサーはXLR接続に対応しているのがポイント。 ゲーミングデザインのミキサーでXLR入力があるモデルは意外と少ないので、手持ちのXLRマイクを活かしたい人にはありがたい選択肢です。
RGBライティングは好みが分かれますが、配信画面に映り込むデスク周りのオシャレ度は上がります。 ぶっちゃけ、見た目が良いだけでテンション上がるので作業のモチベーションに直結するのは事実。

デメリットはファンタム電源が非搭載なので、コンデンサーマイクには使えないこと。 ダイナミックマイク向けです。
アナログミキサーの音がイマイチなときに試すこと
アナログミキサーを買ったのに「なんか音がこもる」「ノイズが多い」と感じたときは、大体以下のどれかが原因です。
安いケーブルはシールドが甘くてノイズを拾いやすい。 特にXLRケーブルは価格差が音に直結するので、CANAREやMOGAMIなど定番メーカーのものに変えるだけで劇的に良くなることがあります。
ゲインを上げすぎると「サーッ」というホワイトノイズが目立ちます。 マイクを口に近づけてゲインを下げるほうが、結果的にクリアな音になります。
タコ足配線や電源タップの質が悪いと「ブーン」というハム音が入ることがあります。 ミキサー専用の電源タップを用意するか、電源の取り方を変えてみてください。

セットで揃えると便利なもの
アナログミキサーと相性がいいのは、モニターヘッドホン、XLRケーブル、マイクスタンドの3点セット。 ヘッドホンはミキサーのヘッドホン出力に直接つなげるので、配線もシンプル。
ミキサー周りの配線がゴチャゴチャしがちな人は、ケーブルタイやケーブルクリップで整理するだけでトラブルが減ります。 ケーブルが絡まって接触不良を起こすのはよくある話なので、地味だけどケーブル整理は大事です。
●筆者:神谷 蒼真音響機材やPA関連の記事を中心に書いています。 今回は楽器店のスタッフやPA業者へのリサーチをもとに、初心者が迷いやすいアナログミキサー選びについて取材内容を整理しました。


