DTM用のヘッドホンアンプ、気になるけど本当に必要なの?と思っている方へ、実際に使って分かったおすすめ5台を紹介します!
DTM用ヘッドホンアンプで音が変わる理由と選び方
オーディオインターフェースのヘッドホン端子って、実はそこまで力が入っていないことが多いです。 数万円のインターフェースに内蔵されているヘッドホンアンプと、単体で数万円するヘッドホンアンプでは、かけているコストが全然違います。

ヘッドホンアンプを通すと、同じヘッドホンなのに低音の解像度が全然違って聞こえるのがびっくりでした。
DTM向けヘッドホンアンプを選ぶときに気にしたい3つの点はこちらです。
自分の使っているヘッドホンのインピーダンスに合ったアンプを選ばないと、音量が取れなかったり音が変に歪んだりします。 250Ω以上の高インピーダンスヘッドホンを使うなら、しっかりドライブできるモデルが必要です。
入力端子の種類
オーディオインターフェースのライン出力からつなぐなら、RCAかTRS入力があるかを確認してください。 USB入力があるモデルはPC直結もできて便利ですが、DTMだとインターフェース経由が基本です。
サイズと設置場所
デスク周りはDAWコントローラーやキーボードで埋まりがちなので、コンパクトなものが助かります。 ポータブルタイプならカバンに入れて外でも使えます。

正直、USB-DACタイプとアナログ入力タイプどっちがいいか最初は全然分からなかった。結局は自分の環境次第なんですよね。
DTM向けヘッドホンアンプのおすすめランキング5選
ここからは、実際にDTM環境で使ってみた5台をランキング形式で紹介していきます。
第1位:オーディオテクニカ AT-HA2 ヘッドホンアンプ

開けた瞬間「小さっ!」って声が出ました。 手のひらサイズなのに、ヘッドホンをつないで音を出した瞬間、インターフェース直挿しとの差がはっきり分かります。 低域がタイトに締まって、キックとベースの分離がくっきりしました。
ただ、USB入力はないのでPC直結はできません。 オーディオインターフェースのライン出力からRCAケーブルで接続する形になります。 シンプルに「ヘッドホンの音を良くしたい」という人向けです。
RCA入力のシンプルな定番ヘッドホンアンプ
第2位:Fosi Audio K5 PRO DAC ヘッドフォンアンプ

USB-C、光デジタル、同軸デジタルの3系統入力を備えていて、この価格帯でここまで入力が揃っているのは珍しいです。 USB-CでPCとつなげばDAC兼ヘッドホンアンプとして動くので、DTMのサブ環境にもぴったりでした。
実際にミックス作業で使ってみると、ボーカルの息遣いやリバーブの余韻が見えやすくなりました。 ゲイン切り替えスイッチがあるので、感度の高いイヤモニからハイインピーダンスのモニターヘッドホンまで対応できます。

えっ、この値段でこの音質やばくない!? マジで驚きました!!!
弱点を挙げるなら、本体がかなり軽いのでケーブルの重みで引っ張られることがあります。 滑り止めを敷いておくと安心です。
Fosi Audio K5 PRO DAC ヘッドフォンアンプ USB-C/光/同軸入力
3系統入力対応のコスパ抜群モデル
第3位:EarFun UA100 USB DAC ヘッドホンアンプ

スティック型のUSB-DACで、PCのUSBポートに挿すだけで使えます。 最初は「こんな小さいので大丈夫かな?」と思ったんですが、ハイレゾ対応でしっかり音の輪郭が出ます。
DTMのメイン環境としてはちょっと物足りないかもしれません。 出力はそこまで大きくないので、250Ω以上のヘッドホンだとボリューム不足を感じる場面がありました。 ノートPCで外出先での確認用としては最高です。

出先でミックスの確認をするときに使ってるけど、カフェでサッと取り出せるサイズ感が地味にありがたいです。
EarFun UA100 USB DAC ヘッドホンアンプ Hi-Res ハイレゾ対応
超小型スティック型のUSB-DACアンプ
第4位:ラディウス RK-DA60C ポータブルヘッドホンアンプ

USB Type-C接続のポータブルDACアンプです。 スマホでも使えるモデルですが、DTMのモバイル確認用として試してみました。
使ってみた印象としては、中高域の抜けが良くてボーカルやギターの細かいニュアンスが分かりやすいです。 ハイレゾ対応なので、24bit/96kHzで書き出したミックスもそのまま再生できます。

ぶっちゃけ、ポータブルタイプをメインにするのは厳しいです。でもサブ機としてはかなり優秀だと思います。
注意点として、バスパワー駆動なのでPCのUSBポートの電力供給が弱いと音が途切れることがあります。 USBハブ経由だと不安定になりやすいので、本体のポートに直接つなぐのがベターです。
ラディウス RK-DA60C ポータブルヘッドホンアンプ USB Type-C ハイレゾ対応
Type-C接続のコンパクトDACアンプ
第5位:Fosi Audio SK02 DAC ヘッドホンアンプ 4.4mmバランス対応

K5 PROの上位モデルで、4.4mmバランス出力に対応しているのが大きなポイントです。 バランス接続だとヘッドホンのクロストーク(左右の信号が混ざる現象)が減るので、DTMでのステレオイメージの確認がより正確になります。
実際にバランス接続で聴いてみると、左右のセパレーションが明らかに良くなって、パンを振った楽器の位置がくっきり見えました。 USB-Cと光入力に対応していて、DACとしても使えます。
価格がK5 PROより高めなのと、4.4mmバランスケーブルを別途用意する必要があるのがネックです。 バランス接続に興味がなければK5 PROで十分です。

バランス接続の違いって正直よく分かりませんでした。でも実際にA/B比較したら、確かにセンターの音像がスッキリ見えるようになった気がします。
Fosi Audio SK02 DAC ヘッドホンアンプ USB-C 光入力 4.4mmバランス対応
バランス出力対応の本格DACアンプ
5台のヘッドホンアンプを比べてみた
| モデル名 | 入力方式 | バランス出力 | 持ち運びやすさ | ミックス確認の聴きやすさ |
|---|---|---|---|---|
| AT-HA2 | RCA | × | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| K5 PRO | USB-C/光/同軸 | × | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| UA100 | USB-C | × | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| RK-DA60C | USB-C | × | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| SK02 | USB-C/光 | ○(4.4mm) | ★★★★☆ | ★★★★★ |
DTMでヘッドホンアンプをつなぐときの接続方法
接続自体はそこまで難しくありません。 基本的には「オーディオインターフェースのライン出力 → ヘッドホンアンプの入力」というシンプルな流れです。
オーディオインターフェースのライン出力(TRSまたはRCA)からヘッドホンアンプの入力に接続します。 DAWのモニター出力先はインターフェースのままでOKです。
USB-DACタイプ(K5 PRO、SK02など)の場合
PCのUSBポートに直接接続して、OS側の出力デバイスをヘッドホンアンプに設定します。 ただしDTMではオーディオインターフェースのASIOドライバを使うため、DAW内の出力は変えずにインターフェースのライン出力からアナログ接続するのが安定します。

USB-DACモードで使うかアナログ入力で使うかは、自分のインターフェースの出力端子を確認してから決めるといいです。
ヘッドホンアンプと一緒に揃えたいDTMアイテム
ヘッドホンアンプを導入するなら、周辺のケーブルやアクセサリーも見直しておくとさらに効果を発揮します。
4.4mmバランスケーブル(SK02でバランス接続する場合)
モニターヘッドホン(解像度の高いものを選ぶとアンプの恩恵が大きい)
USB-Cケーブル(USB-DACタイプ用・付属品の品質が悪ければ交換推奨)

ケーブルを変えたら音が変わるっていう話、半信半疑だったけど、付属のUSBケーブルからオーディオグレードに変えたら確かにノイズが減った気がします。気のせいかもしれないけど…。
ヘッドホンだけでDTMをやる人が意識しておくべきこと
ヘッドホンだけで曲作りをしていると、スピーカーで聴いたときに「あれ、ステレオ感が狭い…」と感じることがあります。 これはヘッドホンとスピーカーでステレオの聞こえ方が違うことが原因です。
対策としては、クロスフィード機能付きのヘッドホンアンプやプラグイン(CanOpener Studioなど)を使う方法があります。 ヘッドホンの音をスピーカーで聴いているような感覚に近づけてくれるので、ミックスの判断がしやすくなります。

夜中しかDTMできない環境だと、ヘッドホンアンプがあるだけで制作環境のグレードがぐっと上がるのを実感しました。悩んでる人は試してみてほしいです。
●平山貴斗DTM機材やオーディオ周辺機器を得意分野としている筆者です。今回はヘッドホンアンプメーカー2社と販売店スタッフへのリサーチをもとに記事を執筆しました。 読者が自分の制作環境に合ったモデルを見つけられるよう、なるべく率直に書いています。

