リハ実習で角度計を借り損ねて何度も泣いた経験のある筆者が、片手でも扱いやすいゴニオを5本に絞って紹介します!
角度計ゴニオを買う前に見ておきたい3つの観点
ゴニオメーターは医療系の測定器でありながら、種類が想像以上に多くて学生さんは迷いがち。
筆者がリハ室の現場リサーチで何人かのPTさんに話を聞いてみたところ、選ぶときに見るべき視点はだいたい3つに絞られました。
②目盛の刻み(1度刻みか5度刻みか)
③サイズと持ち運びやすさ(実習用は小さめ、臨床用は中〜大)
ぶっちゃけ、最初の一本を学生さんが買うなら、軽くて折れにくいプラスチック製で十分。
慣れてきたら金属製や角度がカチッと止まるタイプに乗り換えていく流れがリアルです。

正直、最初は「全部おなじに見える」って思ってました。でもPTさんに聞いたら、刻み幅と素材で測りやすさが全然違うらしいです。
ゴニオメーターのおすすめ5選!
ここから現場リサーチを踏まえて選んだ5本を順番に紹介します。
学生〜中堅セラピストまで使える価格帯にしぼっているので、実習用の最初の一本にも向いています。
第1位:アーテック ゴニオメーター 角度計 透明 9724

学校教材メーカーとして有名なアーテック製のプラスチックゴニオです。
透明素材なので骨指標や目印を下に見ながら測れて、はじめて使う学生さんにこそ向いています。
数百円台で入手できる安さは、リハ実習生にとってはかなり大きい。
筆者が販売店スタッフに在庫を確認したところ、毎年4月の実習シーズンに在庫が薄くなる定番アイテムだそうです。
軽くて折れにくく、カバンに入れっぱなしでも壊れにくいのも好感触。
ただし1度刻みの目盛なので、暗い部屋では読み取りづらく感じる場面はあります。
学校教材の老舗が作る、軽くて読みやすい入門用プラスチック角度計。
第2位:TAKUMED プラスチック 角度計 ゴニオメーター 透明 Type D

医療系ECで取り扱いが多いTAKUMEDのType Dタイプです。
全長20cm前後で、白衣の胸ポケットからギリギリはみ出すサイズ感がリアル現場でちょうどいいバランス感。
ぶっちゃけ、見た目は1位のアーテックと正直似ています。
でも目盛のフォントが太めで遠目でも読みやすいぶん、実習発表で先生に見せながら測るときに地味に役立ちます。
TAKUMED プラスチック 角度計 ゴニオメーター 透明 Type D
目盛のフォントが太めで、遠目でも読み取りやすい中型プラ製。
第3位:YJRUNFU 分度器 ゴニオメーター 多機能

医療現場というより、木工DIYやアパレルの裁断にも使える多機能タイプ。
360度ぐるっと測れて、しかも分度器と定規と角度計の3役を1本でこなしてくれる超超超欲張りな1本です!!
「医療用にも、副業のハンドメイドにも使いたい」というよくばりニーズに刺さるのがこの3位の良いところ。
価格も安く、軽いので学生さんが趣味と兼用で持つのもアリです。
ただ、医療用として精度を売りにしている純粋なゴニオではないので、論文用の厳密な計測には向きません。
あくまで「日常測定用の便利1本」として割り切るのが正解。
分度器と定規と角度計の3役で、医療もDIYもいける万能タイプ。
第4位:酒井医療 SAKAI プラスチック角度計 SPR-625R

医療機器メーカーの酒井医療が出す、いわゆる「業務用」寄りの一本です。
新人セラピスト時代に病棟で配られた経験がある人も多く、現場の信頼度はかなり高め。
筆者が訪ねた整形クリニックの先輩PTいわく、「学校で買ったやつより目盛が読みやすい」とのこと。
精度を求めて卒後に買い替える層に人気の定番です。

業務用ブランドだけあって安心感は抜群です。値段は他より少し高めですが、長く使うなら結局これに行き着く印象でした。
価格は他のプラ製より少し上ですが、目盛の印字が薄れにくく、長期間使ってもメモリが消えないのが地味な良いところ。
予算に余裕があるなら、最初からこれを買うのもアリです。
医療機器メーカー製の業務用ライン。目盛の印字が消えにくい長寿命タイプ。
第5位:OKAWASI ゴニオメーター 角度計 マルチルーラー 360度測定器

最後の一本は360度ぐるっと測れるマルチルーラータイプ。
肩や股関節のように可動域が大きい部位を1本でカバーできるのが特徴で、PT実習生からの評判も意外と良いです。
学生実習で股関節や肩の屈曲をよく測る人、整体院や訪問リハで持ち運びを軽くしたい人にハマる1本です。
価格はかなり手頃ですが、軸の固定がやや緩く、強く握ると角度が動いてしまう場面がありました。
正直、業務メインで使い倒すというより、ROM測定のサブ機として持っておくと便利な立ち位置です。
OKAWASI ゴニオメーター 角度計 マルチルーラー 360度測定器
360度測れるマルチルーラー。サブ機や持ち運び用に向く軽量タイプ。
5本を独自項目で並べた早見比較表
スペック表ではなく、現場リサーチで聞いた「実用的な体験項目」で比べました。
上から「片手で操作したときの安定感」「実習発表で先生に見せやすい目盛の読みやすさ」「胸ポケットへの収まり」の3軸です。
| 商品 | 片手の安定感 | 遠目の目盛読みやすさ | 胸ポケット収納 |
|---|---|---|---|
| アーテック 9724 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ◎ 入る |
| TAKUMED Type D | ★★★★☆ | ★★★★★ | ○ ぎりぎり |
| YJRUNFU 多機能 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ◎ 入る |
| 酒井医療 SPR-625R | ★★★★★ | ★★★★☆ | ○ ぎりぎり |
| OKAWASI 360度 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ◎ 入る |

精度重視なら酒井医療、コスパなら1〜2位、変則用途なら3〜5位という選び方が分かりやすかったです。
実習・現場でゴニオを使いこなす小ワザ
ゴニオは持ってるだけだと宝の持ち腐れ。
PTの先輩何人かに聞いて、現場で意外と差がつくちょっとしたコツを集めました。
②軸が動かないよう、利き手と反対の手で支点を固定する
③値を読むときは患者さん側からのぞき込まない(ずれる原因)
④記録用ノートにROM値を毎回そのままメモする習慣をつける
筆者が学生のころ、軸を支えずに片手で測ろうとしてズレまくった経験があるので、最初は両手操作が断然おすすめです。
慣れるまでは時間がかかっても、正確に読み取るほうが結局スピードは速くなります。
角度計と一緒に揃えると現場で重宝する小物
ゴニオ単体でも測れますが、相棒となる小物があるとぐっと作業がラクになります。
学生実習〜新人時代に揃えておくと地味に効いてくる3つを紹介します。
①水性マーカー(骨指標の一時マーキング用)
②記録用クリップボード(測りながら値を即記入)
③ロールメジャー(脚長差や周径測定をセットで行うとき便利)
特にマーカーは正直、ゴニオよりも忘れがちな小物。
測定の精度を底上げしてくれるので、まずは100均のもので試してみるくらいで十分です。

クリップボードと組み合わせると、測りながら値をそのまま書けるので超ラクになりますよ。
新人時代、ROM測定で値を覚えきれず先輩に「ちゃんと書いてから次に行きな」って言われた苦い経験があるので、最初からセットで揃えるのを強くおすすめします!
●平山貴斗医療系の測定器具を得意とするプロライターの筆者。今回は整形クリニックの現役PTさんや医療系卸の販売店スタッフへリサーチを重ねて執筆しました。読者目線で迷わない一本選びを心がけています。


