日曜大工の延長で3Dプリンターを買った話
筆者は元々ホームセンター通いが趣味の日曜大工好きで、棚やちょっとした収納グッズを木材で自作していました。ある日、壁掛けフックの形状がどうしても既製品では合わなくて、「これ、3Dプリンターなら作れるのでは?」と思い立ったのがきっかけです。
正直、最初は「DIY好きの自分でも使いこなせるのかな」と不安でした。CADソフトなんて触ったこともなかったし、3Dプリンターの印刷って失敗するイメージが強かったので。でも実際に買ってみたら、想像の5倍くらいカンタンでした!!
今では木工では難しかった曲面パーツや、ネジ穴付きのカスタムブラケットなんかも自宅で量産しています。

木工では作れない形が家で作れるって、DIY好きにはたまらんな

CAD未経験でもいけたっていうのが心強い情報だね
筆者が実際に3Dプリンターで作ったDIY作品
せっかくなので、筆者が実際に作ったものをいくつか紹介します。
・エアコンリモコンの壁付けホルダー
・デスク裏のケーブルクリップ(配線整理用)
・工具箱の仕切り板(自分の工具に合わせたサイズ)
・ガーデニング用の鉢スタンド(PLAは屋外だと劣化するのでASA素材で出力)
どれも「あったらいいな」程度のものですが、市販品を探し回る手間がゼロになったのが大きいです。設計はTinkercadという無料のブラウザCADで十分作れました。
DIY用途で選ぶ3Dプリンター5選
第1位:Creality Ender3 V3 SE

DIY入門にはこれ一択と言い切りたいくらい、バランスが良い1台。筆者が最初に買ったのもEnder3シリーズでした。
オープンフレーム構造なので、造形中の様子が見やすく、トラブル時にすぐ対処できます。DIYerにとって「中で何が起きてるか分かる」のは安心感がありますよね。自動レベリング搭載なので、ベッドの水平出しで30分格闘……みたいな地獄もありません。
造形サイズは220×220×250mmで、日用品のDIYパーツなら余裕で収まります。

造形中が丸見えなのは、職人気質の人ほど嬉しいよな
Creality Ender3 V3 SE 3Dプリンター 250mm/s高速印刷 自動レベリング DIY入門版
DIY入門の鉄板モデル。開けた構造で作業しやすい
第2位:Bambu Lab A1 mini

「とにかくサクッと印刷したい」タイプのDIYerに推したいのがA1 mini。キャリブレーションが全自動なので、電源を入れてデータを送ったら、あとは放置でOK。
500mm/sの高速印刷は伊達じゃなくて、ちょっとしたフックなら10分ちょいで完成します。日曜の朝に「あ、これ作ろう」と思い立って、昼前には取り付け完了。このスピード感はDIYのテンションを落とさないのでかなり重宝します。
微妙な点を挙げるなら造形サイズの小ささ。180×180×180mmなので、大きめのパーツは分割して接着する工夫が必要です。
Bambu Lab A1 mini 3Dプリンター 500mm/s 高速高精度 全自動キャリブレーション 静音造形
思い立ったらすぐ印刷。小物DIYの相棒に
第3位:FlashForge Adventurer 5M

600mm/sの爆速プリントが売りのAdventurer 5M。DIYで地味にありがたいのが、フィラメント切れ検知機能です。棚受けブラケットみたいにそこそこ大きいパーツを印刷していると3〜4時間かかることがあって、その途中でフィラメントが切れると泣きます。この機種なら自動で一時停止してくれるので、材料を交換して再開すればOK。
日本法人があるFLASHFORGE製なので、日本語の取扱説明書とサポートがしっかりしているのも、機械が苦手な人には助かるポイント。
ぶっちゃけ、デザインは地味ですが実力は折り紙付きです。

日本語サポートがあるのは初めて買う人にとってはめちゃくちゃ大事だよね
FlashForge Adventurer 5M 3Dプリンター 600mm/s高速 自動レベリング コンパクト
長時間プリントも安心のフィラメント切れ検知付き
第4位:QIDI Q2

DIYで屋外に設置するパーツを作りたいなら、QIDI Q2の密閉チャンバーが活きてきます。65℃まで加熱できるので、ABSやASAなど耐候性の高い素材を反りなくプリント可能。
筆者はベランダの物干しフック(ASA製)をQ2で作りましたが、半年経っても変形や劣化なしです。PLAだと紫外線でボロボロになるので、屋外DIYには素材選びが重要なんですよね。
CoreXY構造で印刷精度も高いので、ネジ穴のピッチがキッチリ合うパーツが作れます。これ、DIYerにとっては地味に嬉しい。惜しいのはタッチパネルの反応がやや鈍いくらいでしょうか。

屋外パーツをPLAで作って溶けた経験ある人、結構いそう……
QIDI Q2 3Dプリンター 密閉型FDM 65℃加熱チャンバー 600mm/s高速 CoreXY構造
屋外DIYパーツに強い密閉型チャンバー搭載
第5位:Bambu Lab A1

A1 miniの上位版で、造形サイズが256×256×256mmに拡大。A1 miniだと入りきらなかった大きめのDIYパーツも一発で出力できます。
多色造形にも対応しているので、色分けしたパーツや、目印付きの治具なども作成可能。筆者は工具箱の仕切り板を種類ごとに色を変えて作ったら、工具の出し入れがめちゃくちゃ効率よくなりました。
正直、A1 miniで物足りなくなった人がステップアップする先として最有力の1台。造形品質もA1 miniとほぼ同等で、サイズだけ大きくなった感覚です。

多色で色分けした仕切り板、それ超わかりやすくていいアイデアだわ
Bambu Lab A1 3Dプリンター 多色造形対応 500mm/s 高速高精度 全自動キャリブレーション
大きめDIYパーツ&多色造形のいいとこ取り
DIY初心者が3Dプリンターを使うときの落とし穴
筆者も最初にハマった罠を共有しておきます。
もう一つは素材の選び間違い。屋外で使うパーツをPLAで作ると、夏場に変形します。50℃くらいから軟化が始まるので、車のダッシュボードに置くような用途には絶対NG。屋外や高温環境にはPETGかASAを使ってください。
わかりませんって素直に言えることですが、筆者もTPU(柔軟素材)はまだ上手く印刷できていません。反り・糸引き・送り不良のオンパレードで、正直修行中です。
●雨宮 陽翔筆者はDIY歴8年、3Dプリンター歴2年のガジェットライター。ホームセンターと展示会への取材・リサーチを重ね、実体験ベースで記事を書いています。

