クラッシュシンバルは1枚変えるだけでドラムセット全体の印象がガラッと変わります。 価格帯も5,000円〜3万円とかなり幅があるので、予算と用途に合った1枚を見つけてください!
クラッシュシンバルのサイズと厚みで音がまるで違う
クラッシュシンバルを買うときに一番迷うのがサイズです。 16インチと18インチが定番ですが、音のキャラクターがかなり違います。
18インチ:低めの音で「ジャーン」と広がる音。 ロックやメタル向き
厚み:Thin(薄い)は反応が早く繊細、Medium(中くらい)は万能、Heavy(厚い)はパワフル

16インチから始めて、あとから18インチを追加するのが個人的にはベストだと思います。 1枚で済ませたいなら16インチのMedium一択です
初心者がいきなり高いシンバルを買う必要はないです。 ぶっちゃけ、1万円以下のシンバルでも叩き方次第でけっこういい音が出ます。 逆に、3万円のシンバルでも叩き方が雑だと台無しになるので、まずは手頃なモデルで練習量を増やすほうが上達は早いです。
もう1つ気をつけたいのが「合金の種類」です。 B8ブロンズ(銅92%+スズ8%)は明るくてハッキリした音、B20ブロンズ(銅80%+スズ20%)は暗めで複雑な倍音が出ます。 B8は初心者〜中級者向け、B20はプロ向けという位置づけですが、B8でも十分ライブで使えます。

合金の違いは文字で読んでもピンとこないので、楽器屋で叩き比べるのが一番わかりやすいです。 YouTube動画でも違いがわかりますよ
クラッシュシンバルおすすめランキング5選
今回紹介する5枚の比較表です。
| 商品名 | メーカー | サイズ | 叩いたときの気持ちよさ | スタジオでの音の抜け |
|---|---|---|---|---|
| SBR-16CS | SABIAN | 16インチ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| HCS16C | MEINL | 16インチ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| PST5N Rock Crash | PAISTE | 16インチ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| S Thin Crash | Zildjian | 16インチ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| SBR-18CR | SABIAN | 18インチ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
第1位:SABIAN クラッシュシンバル SBR-16CS 16インチ

SABIANのSBRシリーズは「初めてのマイシンバル」にちょうどいいモデルです。 初めてスタジオの備え付けシンバルから自分のシンバルに変えたとき、音の抜けが全然違って驚きました。
5,000円台で買えるのにしっかりクラッシュらしい音が出るので、学生バンドやコピーバンドで使っている人をよく見かけます。 B8合金なので音は明るめで、ポップスからロックまで守備範囲が広いです。
ただ、プロ向けのシンバルと比べるとサスティン(音の余韻)が短めです。 バラードなど余韻が欲しい場面では物足りなく感じることがあります。

正直、値段を考えたらこの音質は十分すぎます。 最初の1枚で迷ったらSBRにしておけば間違いないです
SABIAN クラッシュシンバル SBR-16CS 16インチ
初めてのマイシンバルに!コスパ抜群の16インチ
第2位:MEINL HCS クラッシュシンバル 16″ HCS16C

MEINLのHCSシリーズもエントリーモデルとして人気があります。 真鍮(ブラス)製で、B8やB20とは違うカラッとした音が特徴です。
開けた瞬間「あ、軽い」と思いました。 シンバル自体が薄くて軽いので、反応がめちゃくちゃ速いです。 軽く叩いてもしっかり鳴ってくれるので、手首への負担が少ないのは地味にありがたかったです。
気になる点は、音の深みがブロンズ系と比べるとやや浅いところ。 バンドの音量が大きいと埋もれやすいので、大音量のロックバンドよりは、アコースティック寄りの編成やジャズっぽい曲に向いています。

価格が安いので「割れても精神的ダメージが小さい」というのは初心者にとって大きいです。 思い切り叩いて練習できます
MEINL HCS クラッシュシンバル 16″ HCS16C
軽量で反応が速い!エントリー向けクラッシュ
第3位:PAISTE PST5N Rock Crash 16″ クラッシュシンバル

この価格帯でこの音はやばい!!マジで1万円台とは思えない鳴りです!!
PAISTEのPST5Nシリーズはスイス製で、エントリーモデルなのに音のクオリティが1ランク上です。 Rock Crashという名前の通り、ロック向けに作られた「ドカーン」という太い音が出ます。
実際にバンド練習で使ったとき、ギターの音に全然負けませんでした。 16インチなのに18インチかと思うくらいの音量があります。
注意点は、繊細なタッチには向いていないこと。 ジャズやバラードのように「シャーン」と優しく鳴らしたい場面だと、ちょっと音がうるさく感じるかもしれません。
PAISTE PST5N Rock Crash 16″ クラッシュシンバル
ロックに最高!太くて抜ける16インチ
第4位:Zildjian S Thin Crash 16インチ NAZLS16TC

Zildjianは世界で一番有名なシンバルメーカーで、Sシリーズはその入門ラインです。 Thin(薄め)なので、軽いタッチでもきれいに開いてくれます。
スタジオで使ったとき、マイク乗りがすごくよかったです。 レコーディングを視野に入れているバンドなら、この価格帯ではZildjian Sが頭一つ抜けていると感じました。
ただ、Thinなので思い切り叩くと割れるリスクが高めです。 パワー系のドラマーは叩き方に気をつけるか、Medium Thinを検討したほうがいいかもしれません。

Zildjianのブランド力は正直すごいです。 ライブハウスのスタッフに「お、Zildjian使ってるんだ」と声かけられたことあります
Zildjian S Thin Crash 16インチ NAZLS16TC
世界No.1ブランドの入門モデル!録音にも◎
第5位:SABIAN クラッシュライドシンバル SBR-18CR 18インチ

SBR-18CRは「クラッシュライド」という名前の通り、クラッシュとライドの両方を1枚でこなせるモデルです。 18インチと大きめなので、低音域がしっかり出ます。
シンバルスタンドが1本しかないときや、シンバルの数を減らしたいミニマルなセッティングで重宝します。 実際にカホンとのデュオライブで使ったとき、これ1枚で十分成り立ちました。
デメリットは、クラッシュ専用モデルと比べると音の「開き」がやや遅いこと。 高速フィルからのクラッシュだと「ちょっと遅れてくる感じ」があります。

1枚で2役こなせるのは荷物を減らしたいドラマーにとって相当ありがたいです。 電車移動の人は要チェックですね
SABIAN クラッシュライドシンバル SBR-18CR 18インチ
クラッシュ&ライド兼用!ミニマルセットに◎
クラッシュシンバルを長持ちさせるコツ
シンバルは消耗品ですが、叩き方と手入れ次第で寿命が大きく変わります。
2. スティックの角度が悪く、シンバルに引っかかるように当たっている
3. シンバルスタンドのフェルトが劣化して、金属同士がぶつかっている
正しい叩き方は「シンバルの面をスティックの腹で撫でるように叩く」イメージです。 エッジに直角に当てるのではなく、斜めに入って斜めに抜ける。 これだけでシンバルの寿命が倍くらい変わります。
手入れについては、演奏後に乾いた布で指紋や汗を拭くだけで十分です。 シンバルクリーナーは使いすぎると表面のコーティングが剥がれるので、半年に1回くらいで大丈夫です。
シンバルと一緒にあると便利なアイテム
フェルト予備:スタンドのフェルトは意外と消耗するので予備を持っておくと安心
ウイングナット予備:ライブハウスで紛失しがち。 2〜3個カバンに入れておくと便利
シンバルクリーナー:年に1〜2回のメンテナンス用。 汚れが目立ってきたら使う

シンバルバッグだけは絶対に買ってください。 裸でリュックに入れて傷だらけにした友人を何人も見てきたので…
ドラムの音作りはシンバルから変えるのが近道
スネアやキックに比べて、シンバルは交換のハードルが低いのに効果が大きいです。 スタジオの備え付けシンバルは何百人もの人が叩いてヘタっていることが多いので、マイシンバルを1枚持っていくだけで音が見違えります。
今回紹介した5枚はどれも1万円前後で手に入るモデルばかりなので、「そろそろ自分のシンバルが欲しいな」と思ったら予算と好みの音に合わせて選んでみてください。 楽器屋で試奏できるお店も多いので、できれば実際に叩いてから決めるのがおすすめです。
●平山貴斗音響機器や楽器関連を得意とする筆者。 スタジオエンジニアや楽器店スタッフへのリサーチをもとに記事を執筆しています。 今回はシンバル専門店と楽器店2店舗にヒアリングを行いました。


