去年の夏、バンドのライブ配信をやることになって「デジタルミキサーなら設定を保存できるから便利だよ」と先輩に言われたのがきっかけで調べ始めました。 結果、ハマりすぎて5台も試す羽目に。
デジタルミキサーにして一番よかったこと
アナログミキサーからデジタルに乗り換えて一番感動したのは、設定をシーンとして保存できること。
たとえば「弾き語り用の設定」と「バンド練習用の設定」を保存しておいて、ワンタッチで切り替えられます。 アナログだとツマミの位置を全部メモするか写真を撮っておくしかなかったので、これだけでストレスが半分になりました。

タブレットやスマホからリモートで操作できるモデルもあるよ。ステージ上からiPadでモニターの音量を変えられるのは本当に助かる。
デメリットとしては、操作画面がメニュー階層になっているので慣れるまで時間がかかります。 アナログの「見たまま触る」感覚に慣れている人ほど、最初は戸惑うかもしれません。
デジタルミキサーおすすめランキング5選
第1位:Behringer デジタルミキサー FLOW 8 8チャンネル

BehringerのFLOW 8は、デジタルミキサーの中ではかなりお手頃な価格帯。 開封して驚いたのは筐体の軽さで、片手で余裕で持てます。 バンドのリハーサルスタジオに毎週持っていくのが全然苦にならない。
Bluetooth経由でスマホアプリから操作できて、8チャンネルのフェーダーをスマホの画面でスイスイ動かせます。 音質面も価格を考えるとかなり頑張っていて、エントリー機としてはこれ以上のモデルが見つかりません。

Bluetooth接続だから若干の遅延はある。リアルタイムのモニタリングには有線接続のほうが安心だけど、設定変更の操作にはBluetooth十分だよ。
注意点として、Bluetooth接続が不安定になることがたまにあります。 大事なライブでは有線USBで接続しておくのが無難です。
第2位:ZOOM L-8 デジタルミキサー MTR 8入力

ZOOMのL-8はミキサーとマルチトラックレコーダー(MTR)が一体になったモデル。 ポッドキャストの収録で使ってみたんですが、各チャンネルの音をバラバラに録音できるので、後から編集がめちゃくちゃラクでした。
サウンドパッド機能もあって、効果音やジングルをボタンひとつで再生できます。 ポッドキャストの番組冒頭に自作のジングルを入れたら、一気に「番組っぽさ」が出て嬉しかった。

正直、MTR機能まで使いこなせるかな?って最初は思ったけど、使い始めたら「もうこれなしでは録れない」レベル。マルチトラック収録は正義。
デメリットはサイズがやや大きめなのと、価格が3万円台と高めな点。 ポッドキャスト収録やバンドのマルチトラック録音が目的でないなら、もう少し安いモデルで十分です。
第3位:エレコム ゲーミングオーディオミキサー HSAD-GM30MBK

エレコムのゲーミングミキサーは、PC周辺機器メーカーならではの「PCユーザー向け設計」が光ります。 ドライバ不要でUSBをつなぐだけ。 PCゲーマーが配信で「ゲーム音」「マイク音」「Discord音」を個別に調整するための製品です。
実際にAPEXの配信で使ってみたら、ゲーム音とボイチャの音量をスライダーでサッと変えられて、めちゃくちゃ快適…って言いたいところなんですが、正直スライダーの質感は値段相応で高級感はありません。

エレコムは国内メーカーだからサポートがしっかりしてるのはいいところ。初期不良とかあっても対応が早い。海外メーカーだとそうはいかないから。
デメリットは音楽制作やPA用途には向かないこと。 あくまでPCゲーム配信に特化した製品です。
第4位:XTUGA CT80 8チャンネルオーディオミキサー Bluetooth

XTUGAのCT80は8チャンネルのデジタルミキサーで、48Vファンタム電源とBluetooth対応。 チャンネル数が多いので、バンド編成でボーカル+ギター2本+ベース+キーボード+ドラムのオーバーヘッドを同時に扱えるのがうれしい。
内蔵のデジタルエフェクトが16種類入っていて、リバーブやコーラスをかけられます。 ライブハウスのリハーサルで試したら、ボーカルにリバーブをかけるだけで一気にライブ感が出ました。

8chでファンタムもBluetoothもエフェクトもついてこの値段は、ぶっちゃけバグ!!控えめに言ってお買い得すぎる!!
注意点として、マニュアルが英語・中国語のみで日本語がありません。 操作自体は直感的にできますが、細かい設定を追い込みたいときに困ることがあります。
第5位:MAONO オーディオミキサー ポータブル AU-AM200-S1

MAONOのAU-AM200-S1は手のひらサイズのポータブルミキサーです。 カバンにスッと入るサイズなので、外出先でのポッドキャスト収録やちょっとした配信に持っていけます。
「ミキサーってデスクに据え置きで使うもの」というイメージを覆してくれた1台。 カフェで対談収録したときに、テーブルの上にポンと置いて2人のマイクをつないだらすぐ録れる手軽さは感動でした。

コンパクトな分、チャンネル数は少ないから本格的なPA用途には足りない。あくまでポッドキャストや簡易配信向けと割り切ったほうがいいかな。
デメリットはチャンネル数の少なさと、入力端子の種類が限られること。 3.5mmジャックがメインなので、XLRマイクは変換アダプターが必要です。
用途で選ぶデジタルミキサーの目安
ポッドキャスト収録 → ZOOM L-8(マルチトラック録音ができる)
バンド練習・小規模ライブ → XTUGA CT80(8ch+エフェクト)
外出先での収録 → MAONO AU-AM200-S1(ポータブル)
コスパ重視で入門 → Behringer FLOW 8(価格と機能のバランスが良い)
微妙なところですが、デジタルミキサーとアナログミキサーの境界って最近あいまいになっています。 アナログ回路にUSBやBluetoothがついたモデルも「デジタル」と呼ばれたりするので、あまり呼び名にこだわらず「自分の用途に合った機能があるか」で選ぶのがベストです。
デジタルミキサーと相性がいいアクセサリー
スマホやタブレットからリモート操作するモデルが多いので、目線の高さにタブレットを固定できるスタンドがあると操作しやすいです。
マルチトラック録音するとデータ容量が大きくなります。 32GB以上のSDカードを用意しておくと安心。

デジタルミキサーはファームウェアのアップデートで機能が追加されることもあるから、購入後もメーカーサイトを定期的に見ておくのがおすすめだよ。
●筆者:雨宮 陽翔音響機材やDTM関連を中心にリサーチ記事を書いています。 今回はスタジオエンジニアや配信者仲間への取材をもとに、デジタルミキサー選びのリアルな声を集めて記事にしました。


