自宅で歌やナレーションを録ると、どうしても部屋の反響が入ってモワッとした音になりがちです。 リフレクションフィルターを置くだけで驚くほどクリアになります。
リフレクションフィルターってそもそも何をするもの?
リフレクションフィルターはマイクの背面に設置して、壁や天井からの反射音を吸収するアイテムです。 防音室がなくても、ある程度「デッド」な録音環境を作れるのが最大のメリット。

6畳のフローリング部屋で録音してたんですが、フィルターを置いた瞬間に「え、全然違う」ってなりました。 壁が遠くなったような感覚です。
よくある誤解なんですが、リフレクションフィルターは「防音」ではありません。 外の騒音を遮断する力はほぼゼロで、あくまで部屋の中の反響を減らすための道具です。 隣の部屋のテレビの音を消したいなら、別の対策が必要になります。
折りたたみ型(卓上設置):デスクの上に置くだけで使える。 収納もラク
密閉ボックス型:マイクを囲い込む形。 遮音効果が高いが大きくて重い
リフレクションフィルター5製品の比較表
今回紹介する5製品を比較表にしました。 吸音力と持ち運びやすさは筆者が実際の使用感から評価しています。
| 商品名 | メーカー | タイプ | 吸音の体感度 | 持ち運びやすさ |
|---|---|---|---|---|
| マイク分離シールド | Aokeo | 半円型 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 三つ折りフィルター | 吸音研究所 | 折りたたみ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 五つ折りフィルター | Tlingt | 折りたたみ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 五つ折り軽量 | ZMZZZX | 折りたたみ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 密閉型防音ボックス | TroyStudio | ボックス型 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |

折りたたみ型が人気ですが、吸音力だけで選ぶならボックス型のTroyStudioが頭ひとつ抜けてます。 ただデカくて重いので置き場所は考えておいた方がいいです。
リフレクションフィルターのおすすめ5選ランキング
第1位:Aokeo リフレクションフィルター マイク分離シールド

Amazonでレビュー数がダントツに多い定番モデルです。 半円型でマイクスタンドにクランプで固定するタイプ。 開封して取り付けてみたら、組み立ては5分もかかりませんでした。
マイクの後ろに立てると、録音した音からフローリングのキンキンした反響がきれいに消えました。 ボーカル録音だと部屋鳴りが気になる人にはかなり効果を感じられるはずです。
弱点は重さ。 約1.5kgあるので、細いマイクスタンドだと角度が落ちてきます。 ブームアームと組み合わせて使うのがベストです。

迷ったらこれ買っておけばまず間違いないです。 レビュー評価が高いのも納得の安定感でした。
第2位:吸音研究所 リフレクションフィルター 三つ折り サウンドエンジニア山名氏監修

サウンドエンジニアの山名氏が監修した製品で、三つ折りにしてカバンに入れて持ち運べるのが最大の強み。 出張先やスタジオ外でのナレーション収録にも使えます。
これ、折りたたむとA4ファイルくらいのサイズになるので収納が超ラク!! 使わないときはデスクの隅に立てかけておけます。
吸音材の密度がしっかりしていて、広げたときの吸音力は半円型に負けていません。 正直、折りたたみ型のリフレクションフィルターの中ではこれが一番完成度高いと思います。
注意点としては、自立はしないので何かに立てかけるか、別売りのスタンドが必要です。
第3位:Tlingt リフレクションフィルター 五つ折り 高密度吸収フォーム付き

五つ折りタイプで、広げるとかなり大きな面積をカバーできます。 マイクの左右まで覆えるので、横からの反射音も拾いにくくなります。
高密度の吸音フォームが貼ってあって、中音域の吸音が得意な印象。 ボーカルのモワッとした響きが減って、ミックスのときにEQであまり削らなくてよくなりました。
ただ、5枚に折れる分だけヒンジ部分が弱く、何度も開閉を繰り返すとガタつきが出てくるかも。 基本は「広げっぱなし」で使うのが良さそうです。

広げたときのカバー範囲は今回の5製品で一番広いです。 部屋が広めの人にはこの大きさがちょうどいいかもしれません。
第4位:ZMZZZX リフレクションフィルター 五つ折り 軽量

とにかく軽い。 持ち上げた瞬間「え、中身入ってる?」って思うくらい軽量で、片手で余裕で扱えます。
吸音力は正直、上位3製品と比べるとやや控えめです。 フォームの厚みが薄い分、低音域の反響は少し残る印象がありました。
ただ、ナレーション録音くらいなら全く問題ないレベルですし、何より値段がかなり安い。 お試しで買ってみるにはちょうどいい1台です。

リフレクションフィルターって効果あるのかな?って半信半疑の人が最初に試すにはこのくらいの価格帯がいいと思います。
第5位:TroyStudio 密閉型防音ボックス 折りたたみ式リフレクションフィルター

マイクを四方から囲い込むボックス型です。 他のフィルターとは構造が全く違っていて、箱の中にマイクを突っ込む形になります。
吸音力は今回の5製品でダントツ。 箱の中で声を出すとほぼ残響ゼロの「完全にデッドな音」が録れます。 ナレーションやASMR系のコンテンツにはかなり向いています。
ただ、サイズが大きくて重い。 デスクの上に常設するスペースがないと使いづらいです。 ぶっちゃけ見た目もゴツいので、配信で画面に映したくはないかなと。
リフレクションフィルターの効果を引き出す使い方のコツ
リフレクションフィルターは置くだけで効果がありますが、いくつかのコツで効き目がさらに上がります。
窓やフローリングなど反射が強い面の方向を塞ぐように配置すると吸音効率がアップします。 部屋の角にマイクを向けている場合は、角を覆うようにフィルターをセットしてみてください。

意外と盲点なんですが、フィルターだけでなく足元に厚手のラグを敷くだけでも床の反射がかなり減ります。 お金をかけずにできる対策なのでぜひ試してほしい。
リフレクションフィルターと一緒に揃えたい録音グッズ
リフレクションフィルター単体でも効果はありますが、録音環境をもう1段レベルアップするなら以下のアイテムも検討してみてください。
ポップガード:破裂音をカットして歌やナレーションがクリアに
マイクアーム:デスクの振動がマイクに伝わりにくくなる

リフレクションフィルターとマイクアームの組み合わせは、宅録の必需品と言ってもいいと個人的には思っています。 予算があるなら両方揃えてほしい。
●神谷 蒼真録音機材やスタジオアクセサリーに詳しいプロの筆者。 今回はサウンドハウスのスタッフや宅録ユーザーへのリサーチと取材をもとにリフレクションフィルターの違いをまとめました。 読みやすさと分かりやすさを大切にしています。


