小型PCを組みたいならSFX電源は避けて通れません。 筆者もMini-ITXケースで1台組んでいますが、SFX電源のおかげでびっくりするくらいコンパクトに仕上がりました。

SFX電源を選ぶときに押さえておくべきこと
SFX電源はATX電源よりひとまわり小さいサイズの規格です。 Mini-ITXケースやSFF(スモールフォームファクター)ケースに収まるのが最大のメリットです。
選ぶときに注意したいのはワット数と認証グレードです。 SFX電源は600W~850Wが主流で、ミドルクラスのGPUなら600~750Wで十分です。 80PLUS GOLD以上を選んでおけば変換効率も良く、小さなケース内での発熱を抑えられます。

SFX電源のおすすめランキング3選
| 商品名 | 認証 | ワット数 | ケーブル | コンパクトさ | 小型ケース内の取り回し | お得感 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CORSAIR SF750 | Platinum | 750W | フルモジュラー | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 玄人志向 KRPW-SXP600W | GOLD | 600W | フルプラグイン | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| SilverStone SST-SX700-PT | Platinum | 700W | フルプラグイン | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
第1位:CORSAIR SF750 2024モデル ATX3.1対応 750W SFX

SFX電源の王様です。 控えめに言って神です!! 筆者がMini-ITXケースに組み込んだときも、このSF750を選びました。 92mmファンなのに驚くほど静かで、ゼロRPMモードのおかげでアイドル時は無音です。
ATX 3.1対応の2024モデルは12VHPWRコネクタが最初から付いているので、最新GPUとの接続もバッチリです。 80PLUS Platinum認証なので変換効率も最高クラス。 ただし値段はSFX電源の中でもトップクラスに高いので、予算がきつい方にはつらいかもしれません。

第2位:玄人志向 KRPW-SXP600W/90+ 600W SFX 80PLUS GOLD

SFX電源はどうしても高くなりがちですが、玄人志向なら比較的手が届きやすい価格です。 600Wなのでハイエンドには足りませんが、RTX 4060クラスのグラボなら余裕で動かせます。
実際にMini-ITXケースに組み込んでみたところ、フルプラグインなので必要なケーブルだけ挿せて、狭いケース内でもスッキリ配線できました。 ただファンの音はCORSAIR SF750と比べるとやや大きめで、ゼロRPMモードもありません。 静音性より価格重視の方に向いています。

第3位:SilverStone SST-SX700-PT 700W SFX 80PLUS Platinum

SilverStoneはSFF(小型PC)向けパーツに強いメーカーで、このSX700-PTはSFX電源のロングセラーモデルです。 700WでPlatinum認証というのは、SFX電源の中ではかなりハイスペックです。
取り付けてみて感じたのは、ケーブルの長さがちょうど良いことです。 SFX電源用のケーブルは短めに作られていることが多く、小型ケース内で余らないので取り回しがラクでした。 ただ発売からやや時間が経っているモデルなので、ATX 3.1には非対応です。 最新GPUを使う場合は変換ケーブルが必要になります。

SFX電源を取り付けるときのコツ
SFX電源はATX電源より小さいぶん、取り付け時にちょっとした注意が必要です。
小型ケースの場合は、電源を先に入れてからマザーボードを組むとスムーズです。 マザーボードが先に入っていると、電源のスペースが狭くて入れにくいことがあります。
ケーブルは先に電源側のコネクタに全部挿しておいてから、ケースに電源を固定するのがおすすめです。 固定した後だと手が入りにくくてコネクタを挿すのに苦労します。

SFX電源を選ぶなら持っておきたいアイテム
SFX電源でPC組むなら、いくつか持っておくと助かるものがあります。
まずL字のプラスドライバーです。 小型ケースは内部スペースが狭いので、普通のドライバーだと手が入らないことがあります。 L字型なら角度をつけて回せるので、狭い場所でのネジ締めがグッとラクになります。
PCファンの追加も検討してみてください。 SFXケースは内部の空気循環が悪くなりがちなので、小型のケースファンを追加するだけで温度が5℃くらい下がることもあります。
エアダスターは小型PCユーザーこそ必須です。 コンパクトなケースはホコリが溜まりやすく、放置すると冷却効率がガクッと落ちます。 月に1回くらいはエアダスターで掃除してあげましょう。

SFX電源にまつわるよくある疑問と注意点
SFX電源を初めて買う方によくある疑問に答えます。
SFX電源はATX電源より寿命が短いのでは?と心配する方もいますが、品質の良いモデルなら耐久性はATXと変わりません。 ただ小型ケースは内部温度が高くなりやすいので、エアフロー管理をしっかりしておくことで電源の寿命も延ばせます。
正直なところ、SFX電源はATX電源と比べて選択肢が少なく、同じワット数でも2~3割高くなります。 小型ケースに組むという明確な理由がない限り、わざわざSFX電源を選ぶ必要はありません。 「デスクの上に置けるコンパクトPC」や「持ち運べるゲーミングPC」を作りたい方にはおすすめです。

平山貴斗小型PC・SFF構成を得意とする筆者です。 販売店やメーカー担当者へのリサーチをもとに、コンパクトPC向けパーツの情報を発信しています。 自身もMini-ITXケースで常用PCを組んでおり、SFX電源の使い勝手をリアルに体験しています。

