写真の色をそのまま紙に載せたい。 そんなこだわり派のためのプロ向け写真プリンターを5台ピックアップしました。
プロ仕様の写真プリンターを選ぶときに外せないポイント
プロ向け写真プリンターで最も大事なのはインクの色数と種類です。 家庭用は4〜6色が一般的ですが、プロ機は8色や10色の顔料インクを使います。 色のグラデーションや暗部の再現力が段違いに良くなります。

あとは対応用紙サイズ。 A3ノビまでなのかA2まで対応しているのかで価格帯がかなり変わります。 作品のサイズ感を先にイメージしてから選ぶと無駄がありません。

プロ向け写真プリンターランキング5選
第1位:エプソン SC-PX1V A3ノビ対応 写真印刷向け

写真愛好家に圧倒的な人気を誇るエプソンのSC-PX1Vです。 初めてテスト印刷したとき、モニターで見ていた色がそのまま紙に出てきて「うわ、これは本物だ」と声が出ました。 10色の顔料インクで、黒の深みと肌色の滑らかさが尋常じゃないレベルです。
弱点は本体価格が10万円前後と高価なこと。 あとインクも10色分必要なのでランニングコストもそれなりにかかります。 「趣味で年に数枚刷るだけ」なら正直オーバースペックです。

第2位:エプソン SC-PX1VL A2ノビ対応 写真印刷向け

SC-PX1VのA2ノビ対応版です。 大判プリントで作品を仕上げたいフォトグラファーにはこちらが必要になります。 インクシステムはSC-PX1Vと同じ10色顔料なので印刷品質は同等。 違いは対応用紙サイズがA2ノビまで広がっている点です。
ただし本体サイズはかなり大きくて、デスクの上に置くのは無理です。 専用の台やラックを用意してください。 惜しいのは本体価格が20万円前後と高額なこと。 プロとして収益化している方でないとなかなか手が出しにくい金額です。

第3位:キヤノン インクジェットプリンター PRO-G1

キヤノン派のフォトグラファーにはPRO-G1が定番です。 10色の「LUCIA PRO」インクを使っていて、黒の表現がものすごく深い。 初めてモノクロプリントを出力したとき、「これ、フィルム暗室のプリントみたいだ」って感動しました。
ぶっちゃけ、エプソンのSC-PX1Vと比べてどちらが上かは好みの世界です。 暖色系の肌色が好きならエプソン、深い黒とシャープさが好きならキヤノンという感じです。 デメリットはインク交換時に若干の手間がかかること。 カートリッジの数が多いので、どの色がなくなったか確認するのが少し面倒です。

第4位:キヤノン imagePROGRAF PRO-1100 A2ノビ対応

キヤノンのA2ノビ対応大判プリンターです。 12色の「LUCIA PRO II」インクで、色域がさらに広がっています。 写真展やギャラリー向けの大判作品を自宅で仕上げたいプロフォトグラファーが選ぶ1台です。
デメリットは本体価格が30万円を超えること。 あと本体サイズも相当大きいので、専用の設置スペースが必要です。 正直、アマチュアの方がいきなり買うのはおすすめしません。 プロとして写真の収益化をしている方向けです。

第5位:エプソン A3ノビ対応 インクジェットプリンター PX-S5010

「プロ機は高すぎる。でも写真をA3で大きく刷りたい」という方の入門機としてPX-S5010を入れました。 4色の顔料インクで文書メインのモデルですが、写真もそこそこキレイに出ます。
価格が3万円台で手が届きやすいのと、ビジネス文書の印刷もできるので「写真専用じゃないけどA3で刷れるプリンターが欲しい」という方には合っています。

プロ向け写真プリンター5台を表で比べてみた
| 機種 | インク色数 | 最大用紙 | モノクロプリントの美しさ(体感) | 初心者の使いやすさ |
|---|---|---|---|---|
| SC-PX1V | 10色 | A3ノビ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| SC-PX1VL | 10色 | A2ノビ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| PRO-G1 | 10色 | A3ノビ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| PRO-1100 | 12色 | A2ノビ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| PX-S5010 | 4色 | A3ノビ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
モノクロプリントの美しさでは上位4台が横並びですが、個人的にはSC-PX1Vの暗部の階調が一番好みでした。
写真プリンターの性能を引き出すために揃えたいもの
純正写真用紙:プロ機は純正用紙で最高の発色になるよう調整されています。 エプソンのクリスピアやキヤノンのプロプラチナムがおすすめ。
プリント用手袋:作品に指紋が付くのを防ぐための薄手の手袋。 写真展に出す作品は必ず手袋をして扱ってください。
予備インクセット:プロ機は1回のインク交換で数千円かかるので、セット買いしておくと単価が安くなります。
プリント作品を長持ちさせるための保管のコツ
せっかくプロ機で刷った作品も、保管方法を間違えるとあっという間に色あせしてしまいます。

湿度管理も大切です。 高湿度の環境だと紙がふやけて波打ちの原因になります。 除湿剤と一緒に保管するか、乾燥した部屋に保管してください。
●平山貴斗この記事の筆者。写真機材やプリンターを得意とするプロライター。カメラメーカーやプリント専門店へのリサーチをもとに記事を執筆しています。「作品に納得できるプリント」をテーマに情報をお届けしています。


