自宅でボーカルを録りたいけど、マイク選びで迷っていませんか? 1万円台から手に入るモデルでも、選び方さえ間違えなければ十分プロっぽい音が録れます。

宅録向けボーカルマイクを5つ紹介していきます!
宅録ボーカルマイクを選ぶときに見るべき3つのこと
ボーカルマイクは大きく分けてコンデンサー型とダイナミック型があります。 コンデンサー型は感度が高くて繊細な声のニュアンスを拾えるので、防音がしっかりした部屋で録るならこっちが向いています。 逆にダイナミック型は周囲の雑音を拾いにくいので、生活音が入りやすいマンションの一室で録るならダイナミック型のほうが扱いやすいです。

正直、コンデンサーとダイナミックどっちがいいかは「部屋の環境次第」としか言えないんですよね。 防音室がないなら無理にコンデンサーを買わなくてもいいと思います。
接続方式もUSBとXLRの2種類があります。 USBタイプはパソコンに直接つなげてすぐ使えるので初心者にはラクです。 XLRタイプはオーディオインターフェースが別途必要になりますが、音質の調整幅が広くなります。
XLR:オーディオインターフェース経由で接続。 音のクオリティを突き詰めたい人向け。
あとは予算感も大事です。 1万円前後でもしっかり使えるモデルはありますし、3万円以上出せばプロの現場と同じマイクが手に入ります。 最初から高いものを買う必要はなくて、まずは手の届く価格帯で試してみるのが一番です。
宅録ボーカルマイクのおすすめランキング5選
第1位:オーディオテクニカ AT2020 コンデンサーマイク

初めて宅録用マイクを買うならまずこれ、と言っていいくらい定番のモデルです。 箱から出して最初に声を入れたとき「あ、自分の声ってこんなにクリアだったんだ」とびっくりしました。 低域から高域までフラットに拾ってくれるので、変なクセがなくてミックスもしやすいです。

1万円ちょっとでこの音質はマジで最強!!!! 宅録デビューするなら迷わずこれでいいと思います!
注意点としてはXLR接続なのでオーディオインターフェースが別途必要です。 USB版のAT2020USB+もありますが、将来的にXLR環境を揃えるつもりなら最初からXLR版を買っておくのが無駄がないです。
第2位:SHURE BETA 58A ダイナミック ボーカルマイク

ライブ用マイクとしても有名なSHUREのBETA 58Aですが、宅録でもかなり使えます。 スーパーカーディオイド(超単一指向性)なので、正面の声だけをしっかり拾って横や後ろの雑音はカットしてくれます。 隣の部屋のテレビの音とかエアコンの音が入りにくいので、防音環境が整っていない部屋での録音にはかなり頼りになります。

AT2020と迷ったんですが、防音室がない自分の部屋だとBETA 58Aのほうがノイズ少なくて使いやすかったです。 ただ、コンデンサーほど繊細なニュアンスは出ないので、そこはトレードオフですね。
価格は2万円前後とやや高めですが、SHUREの耐久性を考えれば長く使えるので元は取れます。 ただし声のディテールを細かく録りたい人にはコンデンサーマイクのほうが向いています。
第3位:MAONO PD300XT USB/XLR ダイナミックマイク

USBとXLRの両方で使えるのがこのマイクの面白いところです。 最初はUSBでパソコンに直接つないで使って、慣れてきたらXLRに切り替えるという段階的なステップアップができます。 ノイズキャンセリング機能が内蔵されていて、エアコンや換気扇のブーンという低音ノイズをかなり抑えてくれます。

USB/XLR両対応ってありそうでなかなかないんですよね。 「今はUSBで十分だけど将来的にXLRも気になる」って人にはドンピシャだと思います。
正直、ボーカル録音に関してはSHUREやオーテクと比べると音の解像感は一歩劣ります。 でも1万円以下で買えてこの機能性は破格なので、予算を抑えたい人には十分な選択肢です。
第4位:Marantz Professional MPM2000U USBコンデンサーマイク

「とにかく簡単にいい音で録りたい」という人に向いているUSBコンデンサーマイクです。 USB接続なのでオーディオインターフェースなしで使えて、それでいてコンデンサーマイクらしい繊細な集音ができます。 開封してパソコンにつないで5分後にはもう録音できていたので、準備の手軽さは段違いです。

ぶっちゃけ、USBコンデンサーってどれも似たような音じゃないの?って思ってたんですが、MPM2000Uは中域の厚みが結構しっかりしていてボーカルに合う印象でした。
ただ、感度が高い分だけ部屋の反響音も拾いやすいです。 フローリングの部屋でそのまま使うと声がワンワン響いた音になることがあるので、できれば毛布やカーテンで吸音対策をしてから使うのがおすすめです。
第5位:FIFINE AmpliTank K688 ダイナミックマイク USB/XLR

FIFINEのK688もUSBとXLRの両方に対応したダイナミックマイクです。 本体にゲイン調整ノブとミュートボタンが付いていて、録音中にサッとミュートできるのが地味に便利です。 歌録り中に咳が出そうになったときとか、宅配便のチャイムが鳴ったときにワンタッチで消音できます。

ミュートボタン、最初は「別にいらないかな」と思っていたけど、使い始めたら手放せなくなりました。 録り直しの回数が確実に減ります。
価格は1万円前後でMAONO PD300XTと同価格帯です。 PD300XTと比べると低音域がやや強めに出る傾向があるので、声が高めの人はK688のほうが声に厚みが出て合うかもしれません。 逆に低い声の人だとモコモコしやすいので、EQで低域をカットする調整が必要になることもあります。
5機種をざっくり比べてみた
| 商品名 | 種類 | 接続 | 防音なし部屋での使いやすさ | 準備の手軽さ |
|---|---|---|---|---|
| AT2020 | コンデンサー | XLR | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| BETA 58A | ダイナミック | XLR | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| PD300XT | ダイナミック | USB/XLR | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| MPM2000U | コンデンサー | USB | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| K688 | ダイナミック | USB/XLR | ★★★★☆ | ★★★★☆ |

防音室がある人ならAT2020一択だけど、普通のマンション住まいならBETA 58AかPD300XTが現実的な選択になりますね。
宅録ボーカルの音質を上げるために最初にやること
マイクを買ったらすぐに歌を録りたくなりますが、その前にやっておくと音質がグッと変わることがあります。
まずマイクと口の距離は拳1個分(約10cm)を目安にしてください。 近すぎると低音がボワっと膨らむ「近接効果」が出ますし、遠すぎると部屋の反響音が混ざります。
録音レベルは-12dB〜-6dB前後がベストです。 サビで思い切り声を張ったときにメーターが赤くならない程度に設定しておくと、あとからミックスするときに余裕ができます。
マイクと一緒に揃えておきたい周辺機材
マイク単体でも録音はできますが、以下のアイテムがあると録音のクオリティと使い心地が一段上がります。
マイクアーム:デスクにクランプで固定するタイプのスタンドです。 卓上スタンドより角度や高さの自由度が高くて、歌いやすいポジションに固定できます。
リフレクションフィルター:マイクの背面に設置して部屋の反響音を吸収するパネルです。 防音室がない人は使うだけで音のクリアさが変わります。

リフレクションフィルターは正直なくてもなんとかなるけど、あると「お、録音うまくなった?」って錯覚するくらい音が変わるのでコスパいいですよ。
録ったあとに差がつくミックスのコツ
せっかくいいマイクで録音しても、録りっぱなしだとプロの音源とは差があります。 DAW(録音ソフト)で簡単なミックスをするだけで、聴き映えがかなり変わります。
まずはEQ(イコライザー)で100Hz以下をカットしてください。 ボーカルにはほとんど必要ない帯域なのに、エアコンの音やマイクスタンドの振動がこの帯域に溜まりがちです。 ローカットするだけでスッキリした声になります。
次にコンプレッサーで音量のバラつきを整えます。 Aメロの小さい声とサビの大きい声の差を縮めてくれるので、全体的に聴きやすくなります。 やりすぎると声が平坦になるので、レシオは3:1〜4:1くらいから試してみてください。

正直、ミックスの知識がゼロでも「ローカット+コンプ」の2つだけやるだけで全然違う音になります。 難しそうに見えて意外と簡単なので、まずはここから試してみてください。
●平山貴斗音響機材やマイク関連の記事を中心に執筆しているプロライターです。 今回は楽器店スタッフや宅録ユーザーへのリサーチをもとに、実際の使用感を重視して記事を書きました。 読者目線でのわかりやすさを大切にしています。


