小さいPCケースで自作したいなら、Mini-ITXマザーボードが必要です。 今買えるおすすめモデルを3つ紹介します!
Mini-ITXマザーボードってどんな人向け?
Mini-ITXは170mm×170mmの小さな規格で、とにかくPCを小さくしたい人向けです。 デスクの上に置けるくらいコンパクトなPCが組めるので、スペースが限られている方や、リビングに置くサブPCを作りたい方に人気があります。

Mini-ITXを選ぶ前に、以下の注意点を理解しておきましょう。
Mini-ITXマザーボードのおすすめ3選
現在手に入るMini-ITXマザーボードの中から、用途別にいい感じのモデルを3つ選びました。
第1位:ASRock N100DC-ITX ファンレス Intel N100搭載 Mini-ITX

CPUがマザーボードに最初から載っているオンボードCPUモデルです。 Intel N100はTDPわずか6Wの省電力プロセッサで、ファンレス運用が可能。 Web閲覧、動画再生、Office作業なら全く問題ないレベルです。
DC電源(ACアダプター)で動くので、ATX電源すら不要。 めちゃくちゃ小さくて静かなPCが組めます。 NASやホームサーバー用に組んでみましたが、24時間稼働させても無音でファンの音が一切しないのは最高です!!
正直、ゲームには向きません。 内蔵GPUの性能は最低限なので、動画編集やゲームを考えている方は別のモデルを選んでください。

第2位:ASRock B650I Lightning WiFi Mini-ITX AM5マザーボード

AM5対応のMini-ITXマザーで、Ryzenで小型ゲーミングPCを組みたい方の本命です。 B650チップセットなのでオーバークロックにも対応しており、小さいボディからは想像できないほど高機能。
実際にRyzen 7 7700Xと組み合わせてMini-ITXケースに詰め込んでみましたが、配線の取り回しがかなり大変でした。 ケーブルを束ねるスペースがほぼなくて、正直2時間くらい格闘しました。 ただ組み上がったときの達成感は他にはないものがあります。
Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2内蔵で無線環境もバッチリ。 なおメモリはDDR5のSO-DIMMではなく通常のDIMM対応なので、メモリ選びは間違えないように注意です。

第3位:ASRock B850I Lightning WiFi Mini-ITX AM5マザーボード

B650Iの後継にあたるB850チップセット版。 USB4対応やWi-Fi 7対応など、最新規格に対応しているのが違いです。
ぶっちゃけ、ゲーム用途だけならB650Iとの体感差はほぼありません。 ただ、USB4でThunderbolt機器を使いたい方や、将来的にWi-Fi 7ルーターを使う予定のある方にはこちらのほうがいいです。
価格はB650Iより1万円ほど高いので、最新規格に興味がなければB650Iのほうがコスパは上。 そこは予算と相談して決めてください。

Mini-ITXマザー3モデルの比較
| モデル | CPU | ソケット | 用途 | 組み立ての難しさ | 静音性 |
|---|---|---|---|---|---|
| ASRock N100DC-ITX | Intel N100(内蔵) | なし(オンボード) | NAS、サーバー、普段使い | ★★★★★(簡単) | ★★★★★(無音) |
| ASRock B650I Lightning | 別途購入(AM5) | AM5 | 小型ゲーミングPC | ★★☆☆☆(やや大変) | ★★★☆☆ |
| ASRock B850I Lightning | 別途購入(AM5) | AM5 | 小型ゲーミングPC+最新規格 | ★★☆☆☆(やや大変) | ★★★☆☆ |

Mini-ITXで組むときに必要なもの
Mini-ITXは通常のATXとは違うパーツが必要になることがあるので、事前に確認しておきましょう。
Mini-ITX専用ケースはサイズがコンパクトな反面、対応するグラボの長さや高さに制限があります。 必ずケースの仕様書でグラボのクリアランスを確認してください。
ロープロファイルCPUクーラー
Mini-ITXケースは高さ制限があるため、大型の空冷クーラーは入りません。 高さ65mm以下のロープロファイルクーラーか、120mm簡易水冷が現実的な選択肢です。
SFX電源ユニット
ATX電源は物理的に入らないケースが多いです。 SFXまたはSFX-L規格の電源を選びましょう。 N100DC-ITXの場合はACアダプター駆動なので電源ユニットは不要です。
Mini-ITXで自作するときの覚悟
Mini-ITXの自作は、正直言って初心者向けではありません。 でも完成したときの満足度はATXの何倍もあります。
パーツの干渉が起きやすい。 メモリのヒートシンクとCPUクーラーがぶつかることも
エアフローが確保しにくいので、CPU温度やGPU温度は高めになる傾向
トラブル時の原因切り分けが難しい。 パーツを外すのにほぼ全分解になることも
微妙な点もたくさんありますが、デスクの上にちょこんと置ける小さなゲーミングPCには独特の魅力があります。 「小さいは正義」と思える方なら、きっと楽しい自作になるはずです。
●平山貴斗自作PCやPCパーツの分野で活動するプロライター。 販売店やメーカーへのリサーチと、自分で組んでみた体験をもとに記事を執筆しています。


