ドラムを叩いていて「耳がキーンとする」と感じたことがある人、それは耳からのSOSです。
耳栓を選ぶときに気をつけたい3つのこと
ドラマー向けの耳栓には大きく分けて「スポンジタイプ」と「フィルタータイプ」があります。 スポンジタイプは安くて手軽ですが、音がこもって聞こえるのが弱点です。

音楽用の耳栓は「音量だけ下げて音質はそのまま」という設計なので、スタジオ練習でも会話がちゃんと聞こえます。 100均のスポンジ耳栓とは別物だと思ってください。
選ぶときに見るべきポイントは次の3つです。
①遮音性能(NRR/SNR値):数値が大きいほど音を下げる力が強い。ドラムなら20dB以上カットできるものが目安
②フィット感:耳の形は人それぞれなので、サイズ交換できるタイプが安心
③音質の自然さ:フィルター付きなら高音域だけカットして、低音や会話はそのまま聞こえる
ドラマー向け耳栓の人気ランキング5選【2026年4月】
第1位:CRESCENDO PRO イヤープロテクター Fcking Loud 25

オランダのメーカー CRESCENDO が「とにかくデカい音を出す人向け」に作った耳栓です。 25dBカットという遮音力はドラマー用としてはトップクラスで、爆音のツーバスを踏みまくっても耳が痛くなりません。
正直、最初は名前のインパクトに笑いましたが、性能は本物でした。 フィルターが入っているので音楽の輪郭はちゃんと聞こえるのに、耳への圧迫感がごっそり消えます。

25dBカットは音楽用耳栓の中でもかなり強力な部類です。 ライブハウスの爆音環境でも十分に耳を守れるので、メタルやハードコア系のドラマーには特に向いています。
CRESCENDO PRO イヤープロテクター ドラマー用 Fcking Loud 25
25dBカットの爆音対応モデル
第2位:ZILDJIAN Hi-Fi イヤープラグ

シンバルメーカーとして有名なZILDJIANが出している耳栓です。 ドラマーの耳事情を知り尽くしたメーカーが作っているだけあって、シンバルの高周波をピンポイントで抑えてくれます。
えっ、シンバルメーカーが耳栓を売るって面白くない!? でも使ってみると納得で、他の耳栓よりもシンバルの「シャーン」がちょうど良い音量に落ち着きます。
ただ、遮音レベルは他のドラマー用モデルより控えめなので、爆音系バンドだとやや物足りない場面があるかもしれません。 ポップスやジャズ系の練習には問題なく使えます。
ZILDJIAN スタンダードフィット Hi-Fi イヤープラグ 耳栓
シンバルメーカーが作ったドラマー向け耳栓
第3位:Thunderplugs Powered by Alpine イヤープロテクター

Alpine社の技術を使ったフィルター内蔵タイプの耳栓です。 「Thunderplugs」の名前のとおり、雷のような爆音からも耳を守ってくれます。
デメリットとしては、遮音量の調整ができない点。 CRESCENDOのようにフィルター交換で遮音レベルを変えるといったことはできないので、環境に合わせた微調整が難しいです。
Thunderplugs Powered by Alpine イヤープロテクター 耳栓
Alpine技術のフィルター内蔵モデル
第4位:Quietide ライブ用耳栓 Q27B2

23dBカットで価格は1,000円台という驚きの安さです。 「音楽用の耳栓って高いんでしょ?」と思っている人にまず試してほしい1本です。

ぶっちゃけ、この価格帯でフィルター付きっていうのがすごいです。 お試しで買ってみて「音楽用耳栓ってこんなに違うんだ」と感じるきっかけになると思います。
ただ、フィット感は人を選びます。 耳が小さめの方だと少し緩く感じるという声もあるので、不安な場合はサイズ調整できるモデルを選んだほうが良いかもしれません。
Quietide ライブ用耳栓 23dB ノイズ低減 Q27B2
1000円台のフィルター付きエントリーモデル
第5位:Mumba 高忠実度コンサート耳栓

24dBのフィルターを内蔵したコンサート向け耳栓です。 もともとライブ観客用として人気ですが、ドラム練習にも十分使えます。
正直なところ、ドラマー専用設計ではないので「音楽用耳栓の入門」という位置づけです。 2ペア入りなので予備があるのは安心材料。 ただ、フィルターの精度はCRESCENDOやZILDJIANには及ばないので、本格的に使いたい人はいずれ上位モデルに買い替えることになると思います。
Mumba 高忠実度コンサート耳栓 24dBフィルター ミュージシャン用
2ペア入りのライブ・練習兼用モデル
耳栓のつけ方と慣れるまでのコツ
音楽用の耳栓は正しくつけないと効果が半減します。 ポイントは耳を上に引っ張りながら奥まで差し込むことです。
①反対の手で耳の上を引っ張って耳の穴をまっすぐにする
②耳栓をゆっくり回しながら奥まで入れる
③手を離して数秒待つと耳の形にフィットする

最初は耳栓をしたまま演奏すると自分の音が聞こえにくくて違和感があると思います。 まずは個人練習から使い始めて、1〜2週間で慣れてくるので焦らず続けてみてください。
耳栓と一緒に持っておくと安心なアイテム
キーホルダー型ケース:耳栓をなくさないようにカバンやスティックケースにつけておける
予備の耳栓:ライブ当日に片方なくすと悲惨なので予備は必須
イヤーマフ:耳栓が苦手な人はヘッドホン型の防音アイテムという選択肢もあり
ドラマーが知っておくべき耳の話
ドラムの音量は110〜130dB。 これは工事現場やジェット機の騒音と同レベルです。 85dB以上の音を長時間聴き続けると「騒音性難聴」のリスクがあり、一度壊れた聴覚は元に戻りません。

「自分は耳が強いから大丈夫」と思っている人ほど危ないです。 プロドラマーでも耳栓なしで何十年も叩いて後から苦労している人は少なくないので、早めにケアを始めましょう。
●八神 陽向楽器・音響機材を得意とするライターです。 今回はドラム教室の講師やスタジオスタッフへの聞き取りをもとに、演奏中の耳を守るための耳栓を選びました。


