磯や堤防から青物を狙うショアジギング。リール選びでその日の釣果がガラッと変わってきます。今回は実売価格帯で4機種を比較してみました。
そもそもショアジギング用リールってどんな立ち位置?
ショアジギングでは、メタルジグを遠くまで投げて素早く巻き取る動作が中心になります。そのため、リールには「飛距離が出るスプール形状」「巻き上げのパワー」「海水への耐久性」の三拍子が求められます。
ロッドの差は10gや20gの軽さで体感できますが、リールの差は釣り場で「巻きの軽さ」「ドラグの滑らかさ」として一日中感じ続ける部分なんですよね。

4機種を実釣ベースの目線で比べてみた
スペックだけ並べても伝わりにくいので、釣り仲間や釣具店スタッフから集めた声も混ぜて、独自項目で比べました。
| 商品 | 番手 | 得意ジャンル | 巻きの軽さ | 大物の踏ん張り |
|---|---|---|---|---|
| シマノ 23セドナ | 2500HG | スーパーライト | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| アブガルシア ロキサーニSP | 4000SH | ライト〜本格 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| おり釣具 YOSHIKI | XE5000 | 初心者の入門用 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| オルルド ゴリルドビースト | 10000 | 磯のロックショア | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |

ショアジギング用リールおすすめ4選
第1位:シマノ スピニングリール 23 セドナ 2500HG

シマノのエントリーモデルでありながら、上位機種譲りの「HAGANEギア」を搭載した一台です。2500HG番手はスーパーライトショアジギング向きで、20g以下の小型ジグを軽快に扱える設計です。
実際に若狭の堤防で30gのジグを投げてみたら、確かに巻きの軽さは値段以上。ハマチサイズの引きでもボディが歪む感覚はありませんでした。
ぶっちゃけ、防水機構が省かれているので磯場でのウェーディングには向きません。堤防やサーフで小〜中型青物を狙うサブ機としてなら、この価格帯では文句なしです。
エントリーモデルの定番。HAGANEギア搭載でこの価格は破格。
第2位:アブガルシア ロキサーニ SP 4000SH スピニングリール

スウェーデン発祥のアブガルシアによる、ライトショアジギングど真ん中の一台です。4000SHはハイギア仕様でハンドル1回転あたり97cmの巻取量を持ち、ジグを早く動かすアクションと相性が抜群です。
新潟のサーフで実際に握ってみたところ、巻き出しの軽さに驚きました。アルミ製のドラグノブがしっかりしていて、60cmクラスのワラサが食ってきてもラインが暴れにくい印象でした。

価格帯は1万円台後半とやや背伸びになりますが、長く使える一台が欲しい方にこそ刺さると思います。
アブファンに支持されるミドルクラスリール。ハイギアで青物攻略に強い。
第3位:おり釣具 PEライン付き 大型スピニングリール YOSHIKI XE5000

ありがたいことにPEライン3号200mがすでに巻かれた状態で届く、初心者にやさしい一台です。ライン代だけで2,000円以上かかることを考えると、リール本体+ラインで実質コストはかなり抑えられます。
店頭価格で6,000円前後という安さなので、長期使用というよりは「とりあえず1シーズン試してみたい」という入門者向けの一台です。
惜しい点は、ボディの剛性が中型青物との真剣勝負ではやや頼りないこと。ハマチサイズまでなら問題なく上げられますが、ブリ級を本気で狙う方は別の番手を検討したほうがいいです。
PEライン付きで届く入門者向け。買ってすぐ釣りに行ける手軽さが魅力。
第4位:オルルド釣具 スピニングリール ゴリルドビースト 10000 ロックショア対応

10000番というショアジギング界では最大級の番手で、磯のロックショアでヒラマサや大型ブリと真っ向勝負するための一台です。最大ドラグ力25kgという数値は、市販のシマノやダイワ最高峰モデルと並ぶレベルです。
これ、超超超超パワーモンスター!!本気で磯に立つアングラーが選ぶ怪物リールです。

オルルド釣具という新興ブランドのため、ベアリングのスムーズさや細かい仕上げはハイエンドには及びません。それでも実売価格1万円前後でこのパワーが手に入るのは、磯デビューを考えている人には大きな武器になります。
大型番手のロックショア対応モデル。最大ドラグ25kgでヒラマサと勝負できる。
釣果を伸ばすリールの扱い方
買ったあとに必ずやってほしい習慣をいくつか紹介します。
ドラグ調整も意外な盲点。ドラグはラインの強度の3分の1ほどに設定するのが基本です。強すぎると魚がかかったときに切れる、弱すぎるとフッキングが甘くなる。釣具店スタッフに聞くと「最初は緩め設定で慣れていくのが安全」とのこと。

ハンドルの逆転防止オンとオフは、青物とのファイト中に変えないこと。途中で操作するとリールが破損するケースがあるので、家で投げる前にじっくり確認しておきましょう。
リールと組み合わせて買い足したいアイテム
ショアジギングではリール単体ではなく、PEラインやリーダー、スナップを揃えることでようやくスタートラインに立てます。
メタルジグは30〜40g前後を3〜4個用意しておけば、潮の流れや風向きが変わっても対応できます。釣具店で店員さんに地元のヒットパターンを聞くと、その日の正解がぐっと近づきますよ!
ロッドはリールと番手を合わせるのが基本。4000番には9〜10ftのライトショアジギング用ロッド、10000番には磯ロックショア用の10〜11ftのヘビーロッドが組み合わせとして自然です。

●八神 陽向釣り具とアウトドアギアを得意とするプロライター。今回の記事は地元堤防の常連アングラーや釣具店スタッフへの取材とリサーチをもとに執筆。実釣経験のある筆者目線で、現場で本当に使えるリールを紹介します。


