フィギュアを自分で作れる3Dプリンター、気になっていませんか? 光造形と多色FDMを中心に、フィギュア制作向きの7台を紹介します!
- そもそもフィギュア向けの3Dプリンターって何が違うの?
- フィギュア向け3Dプリンター 7機種の比較表
- 3Dプリンター フィギュア向けおすすめランキング7選
- 第1位:Creality K2 PRO COMBO (A) 3Dプリンター 多色造形 600mm/s 造形サイズ300×300×300mm
- 第2位:ELEGOO MARS 5 Ultra 9K 3Dプリンター 150mm/h高速 MSLA光造形
- 第3位:Creality K2 COMBO (A) 3Dプリンター 多色造形 600mm/s 造形サイズ260×260×260mm
- 第4位:ANYCUBIC Photon P1 14K 光造形3Dプリンター 高精度 AIモニタリング
- 第5位:ELEGOO Centauri Carbon 3Dプリンター CoreXY構造 500mm/s高速
- 第6位:Bambu Lab A1 mini 3Dプリンター 500mm/s高速 全自動キャリブレーション
- 第7位:Creality K1C-2025 3Dプリンター 600mm/s高速 CoreXY構造 炭素繊維対応
- フィギュアの仕上がりを左右する印刷後のひと手間
- 3Dフィギュア制作で一緒に用意したいもの
そもそもフィギュア向けの3Dプリンターって何が違うの?
3Dプリンターには大きく分けて「FDM方式(フィラメントを溶かして積み上げる)」と「光造形方式(液体レジンをUVライトで固める)」の2種類があります。 少し前までフィギュア制作は光造形一択という空気でしたが、最近は多色対応の高性能FDM機が出てきて選択肢が広がりました。
光造形方式:積層痕がほぼ見えないレベルで、髪の毛の1本1本や顔の表情まで再現できます。 ディテール重視ならやはり光造形の強さは健在です。

光造形はレジン(樹脂)を扱うので換気が必要だったり、後処理(洗浄・二次硬化)の工程が増えたりします。 多色FDMはその手間がない代わりに、ディテールの細かさでは光造形にやや劣るという感じです。 用途に合わせて選ぶのが正解です。
フィギュア向け3Dプリンター 7機種の比較表
今回紹介する7台の比較です。 スペックだけでなく、出力したフィギュアの滑らかさや作業のしやすさも評価に入れています。
| 順位 | 機種名 | 方式 | 解像度 | フィギュアの滑らかさ | 後処理のラクさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | Creality K2 PRO COMBO | FDM 多色 | 50μm | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 2位 | ELEGOO MARS 5 Ultra | 光造形 9K | 18μm | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 3位 | Creality K2 COMBO | FDM 多色 | 50μm | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 4位 | ANYCUBIC Photon P1 14K | 光造形 14K | 11.2μm | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 5位 | ELEGOO Centauri Carbon | FDM | 50μm | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 6位 | Bambu Lab A1 mini | FDM | 50μm | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 7位 | Creality K1C-2025 | FDM | 50μm | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
3Dプリンター フィギュア向けおすすめランキング7選
第1位:Creality K2 PRO COMBO (A) 3Dプリンター 多色造形 600mm/s 造形サイズ300×300×300mm

フィギュア制作の常識を変えた多色対応の大型FDM機です。 300×300×300mmという大容量の造形エリアは、30cm級のフィギュアをパーツ分割なしで一気に出力できるポテンシャルがあります!!これが本当にありがたい。
デュアルAIカメラが印刷中の異常を検知してくれるので、長時間の出力でも安心して放置できます。 ABSやPPA-CFにも対応しているので、強度が必要な可動フィギュアのジョイントまでこれ1台でカバーできました。
ただ、FDM方式ということもあり、顔や髪の超細かいディテール再現では光造形に一歩譲るのが正直なところです。 それでも多色造形で塗り分けの手間が省けるメリットは大きく、塗装が苦手な人にはこちらのほうが扱いやすいと思います。

Creality K2 PRO COMBO (A) 3Dプリンター 多色造形 600mm/s 造形サイズ300×300×300mm
大型フィギュアを多色で一気に出せる大本命
第2位:ELEGOO MARS 5 Ultra 9K 3Dプリンター 150mm/h高速 MSLA光造形

フィギュア用の3Dプリンターとしてはド定番のELEGOO MARSシリーズ。 最新のMars 5 Ultraは9K解像度で、控えめに言って神です!! 18μmの精細さは肉眼でほぼ積層痕が見えないレベルで、髪の毛のモールドや装飾品の細かい模様もしっかり出ます。
150mm/hの高速印刷に対応しているので、10cmくらいのフィギュアなら3〜4時間で出力できました。 以前のモデルだと8時間くらいかかっていたので、この速度は本当にありがたいです。
ただ、造形サイズは132×74×150mmとそこまで大きくないので、30cm級のフィギュアを作りたい場合はパーツ分割が必要です。 分割して接着する手間は増えますが、それでもこの精度は捨てがたいです。

ELEGOO MARS 5 Ultra 9K 3Dプリンター 150mm/h高速 MSLA光造形
フィギュア制作の大本命!9K解像度の光造形機
第3位:Creality K2 COMBO (A) 3Dプリンター 多色造形 600mm/s 造形サイズ260×260×260mm

K2 PROのひとまわり小さい兄弟機で、造形サイズは260×260×260mm。 それでも一般的なフィギュア制作には十分すぎる広さで、置き場所のスペースが限られている方にはむしろこちらのほうが現実的です。
多色造形に対応しているので、キャラクターの衣装や肌色、髪色を一度の出力で塗り分けできます。 塗装工程を大幅にショートカットできるのは本当にありがたい機能です。
静音印刷にも対応していて、夜中に出力を回していても家族に文句を言われません。 ただ、K2 PRO COMBOと比較すると造形エリアが小さい分、大型フィギュアではパーツ分割が必要になる場面もあります。 それでも価格とのバランスで考えると、コスパは抜群です。

Creality K2 COMBO (A) 3Dプリンター 多色造形 600mm/s 造形サイズ260×260×260mm
多色造形と静音性を両立したコスパの良い一台
第4位:ANYCUBIC Photon P1 14K 光造形3Dプリンター 高精度 AIモニタリング

14K解像度という驚異的な精細さを持つ光造形機です。 XY解像度が11.2μmなので、MARS 5 Ultraよりさらに細かいディテールが出せます。 実際に顔パーツを出力してみたら、まつげの1本まで再現されていて驚きました。
AIモニタリング機能が付いていて、印刷中のエラーを自動検知してくれるのも頼もしいです。 ただ、14K解像度の分だけ印刷速度がやや遅めで、同じサイズのフィギュアでもMARS 5 Ultraより1〜2時間余計にかかることがあります。

ANYCUBIC Photon P1 14K 光造形3Dプリンター 高精度 AIモニタリング
14K解像度でとにかく精細さにこだわる方に
第5位:ELEGOO Centauri Carbon 3Dプリンター CoreXY構造 500mm/s高速

「レジンの扱いが怖い」「換気のできる部屋がない」という方にはFDM方式のこの機種がおすすめです。 500mm/sの高速印刷とカーボンファイバー対応で、フィギュアの骨格パーツや台座を作るのに向いています。
FDMなので光造形ほどの精細さは出ませんが、0.08mmの積層ピッチで印刷すればそこそこ滑らかな仕上がりになります。 やすりで軽く表面を整えてサーフェイサーを吹けば、塗装後はかなり見栄えがよくなります。

ELEGOO Centauri Carbon 3Dプリンター CoreXY構造 500mm/s高速 カーボンファイバー対応
レジンなしでフィギュアを作りたい方に
第6位:Bambu Lab A1 mini 3Dプリンター 500mm/s高速 全自動キャリブレーション

FDM方式の中で一番組み立てが簡単なのがこのA1 miniです。 箱から出して電源を入れたら自動でキャリブレーションしてくれるので、初めての3Dプリンターでも迷わず使い始められました。
フィギュアの顔パーツのような細かい造形はやっぱり光造形に負けますが、台座やアクセサリーパーツを量産するサブ機としてはかなり優秀です。 メインの光造形機と組み合わせて使っている人も多いです。

Bambu Lab A1 mini 3Dプリンター 500mm/s高速 全自動キャリブレーション 初心者向け
フィギュア台座やサブパーツの量産に!
第7位:Creality K1C-2025 3Dプリンター 600mm/s高速 CoreXY構造 炭素繊維対応

600mm/sの高速印刷ができるFDM機で、カーボンファイバーフィラメントにも対応しています。 フィギュアの可動パーツやジョイント部分など強度が必要な箇所を作るのに重宝します。
ぶっちゃけ、フィギュア本体の細部造形には光造形のほうが向いていますが、骨格フレームや関節パーツなど「見えない部分」の製作ではK1Cが大活躍します。 用途に合わせて光造形とFDMを使い分けるのがフィギュア制作のコツです。

Creality K1C-2025 3Dプリンター 600mm/s高速 CoreXY構造 炭素繊維対応
フィギュアの骨格・強度パーツ製作に
フィギュアの仕上がりを左右する印刷後のひと手間
3Dプリンターで出力しただけでは「完成」とは言えません。 特に光造形の場合、以下の後処理をしっかりやるかどうかで仕上がりが全然違ってきます。
・IPA(イソプロピルアルコール)で洗浄する → 未硬化レジンを落とす
・UVライトで二次硬化 → 強度と表面の滑らかさがアップ
・サポート痕をニッパーで切ってやすりで整える
・サーフェイサーを吹いて塗装に備える

3Dフィギュア制作で一緒に用意したいもの
プリンター本体のほかに必要なものをリストにしておきます。
多色フィラメント(多色FDMの場合):CrealityやBambu Labの純正フィラメントが発色も安定性も優秀です。 キャラクターカラーに合わせた色セットを揃えておくと便利。
洗浄液(IPA or 水洗いレジン用水):水洗いレジンなら水道水でOKですが、通常レジンはIPAが必要です。
UVライト or 二次硬化機:太陽光でも硬化できますが、専用機のほうがムラなく均一に固まります。
ニッパー・ヤスリ・サーフェイサー:サポート痕の処理と塗装下地に必須です。

●神谷 蒼真3Dプリンターやホビー用品を得意とするプロライター。 今回はフィギュア制作者やレジンメーカーの担当者にリサーチして、機種ごとの仕上がりの差を取材しました。 筆者自身もELEGOO Mars 5 UltraとBambu Lab A1 miniの2台体制でフィギュアを作っています。


