2024年1月から電子帳簿保存法の義務化が始まり、経理の現場ではスキャナー選びが急務になっています。 法対応のスキャナーがあれば領収書や請求書の電子保存がぐっと楽になります。

電子帳簿保存法対応スキャナーを選ぶときに見るべきところ
電子帳簿保存法のスキャナ保存要件で一番大事なのは解像度200dpi以上でカラースキャンできることです。 白黒スキャンだと法的に認められないケースがあるので注意してください。
タイムスタンプの付与も必要ですが、これはスキャナー本体の機能というより、連携する会計ソフトや保存サービス側で対応することが多いです。

OCR機能付きのモデルなら、スキャンと同時にテキストデータを抽出できるので検索性が上がります。 電子帳簿保存法では「検索できる状態での保存」が求められるので、OCR付きモデルは相性が良いです。
電子帳簿保存法対応スキャナーのおすすめランキング5選
第1位:iCODIS ドキュメントスキャナー 1700万画素 A3対応 OCR

iCODISのスキャナーはスタンド型で、領収書を台の上に置いてボタンを押すだけで一瞬でスキャンできます。 経理の現場で使ってみたら、レシートの束を1枚ずつ撮影していくテンポが思ったより速くて驚きました。
OCR機能付きなのでスキャンしたデータがそのまま検索可能なPDFになるのも便利です。
1700万画素の高解像度で、領収書の細かい文字もしっかり読み取れます。

第2位:CZUR Shine Ultra 1300万画素 電子帳簿保存法対応 A3対応

CZURのShine Ultraは商品名に「電子帳簿保存法対応」と明記されているモデルです。 200dpi以上のカラースキャンに対応しており、法的要件を満たすスキャンが可能です。
実際に試してみたら、スキャン後の画像補正(歪み補正や指消し)が自動で行われるので、手作業の修正がほぼ不要でした。 これ1台あれば領収書のデータ化がかなり時短になります。
サイドライト付きで影が出にくい設計なのも、書類スキャンには嬉しい工夫です。

第3位:エプソン DS-C420W Wi-Fi対応 e-文書モード付き

エプソンのDS-C420Wには「e-文書モード」が搭載されていて、電子帳簿保存法の要件に合った設定で自動スキャンしてくれます。 解像度やカラー設定を自分で細かく調整しなくていいのが楽です。
もうこれでいいじゃん。悩む必要ゼロ!! Wi-Fi対応なので経理のデスクに置きっぱなしにして、複数人で共有できるのも実務的です。
コンパクトな本体でデスクの端に置いても邪魔になりません。

第4位:iOCHOW S5 2200万画素 非破壊 A3対応 OCR機能

iOCHOWのS5は2200万画素という高画質が売りのスタンド型スキャナーです。 領収書のインクがかすれていても、この画素数なら文字を潰さずに読み取れます。
使ってみて感じたのは、フットペダルが付属しているのが地味に便利ということです。 手を使わずに足でシャッターを切れるので、両手で書類を押さえたままスキャンできます。
OCR機能で多言語対応しているので、海外取引の請求書にも対応できます。

第5位:ブラザー ADS-1800W 無線LAN対応 タッチパネル

ブラザーのADS-1800Wはシートフィード型で、領収書やレシートを自動送りでどんどんスキャンしていけます。 タッチパネル操作でPC不要でもスキャンできるので、経理担当者以外でも直感的に使えます。
正直、スタンド型よりもシートフィード型のほうが大量の領収書処理には向いています。 月末の経費精算で数百枚の領収書をさばく必要がある職場なら、断然こちらが向いています。
無線LAN対応でスマホからも直接スキャンデータを確認できます。

電子帳簿保存法対応スキャナー比較表
| 商品名 | タイプ | 画素数/解像度 | OCR | 経理実務での使いやすさ(5段階) | 法対応の安心感(5段階) |
|---|---|---|---|---|---|
| iCODIS | スタンド型 | 1700万画素 | ○ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| CZUR Shine Ultra | スタンド型 | 1300万画素 | ○ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| エプソン DS-C420W | シートフィード | 600dpi | △(ソフト別) | ★★★★★ | ★★★★★ |
| iOCHOW S5 | スタンド型 | 2200万画素 | ○ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| ブラザー ADS-1800W | シートフィード | 600dpi | △(ソフト別) | ★★★★★ | ★★★★☆ |
スキャナーで電子帳簿保存法に対応するときの注意点
スキャナーを買っただけでは電子帳簿保存法への対応は完了しません。 いくつか注意すべき点があります。
スキャン後の原本(紙の領収書)は、税務署の確認が終わるまで一定期間保管しておくのが安全です。 法律上はスキャン後に廃棄できますが、万が一データに不備があった場合のバックアップとして残しておくのが無難です。
スキャンの解像度は200dpi以上、カラーでの保存が基本要件です。 白黒やグレースケールでスキャンしてしまうと法的要件を満たさない可能性があるので、スキャン設定は必ず「カラー」にしてください。

電子帳簿保存法スキャナーと合わせて使いたいサービス
スキャナー単体では電子帳簿保存法の要件を満たせません。 タイムスタンプの付与や検索性の確保には、クラウド会計ソフトとの連携が必須です。
ファイル管理にはGoogleドライブやDropboxも使えますが、電子帳簿保存法の要件(検索性の確保)を満たすには専用の管理機能が必要です。 会計ソフトとの連携を前提に選ぶのが無難です。
レシート読み取りアプリ(Dr.Walletなど)をスマホに入れておけば、外出先で受け取ったレシートをその場で撮影して保存することもできます。 スキャナーがない場所での応急処置として覚えておくと便利です。

電子帳簿保存法のスキャナ保存で覚えておきたい基礎知識
電子帳簿保存法には「電子取引」「スキャナ保存」「電子帳簿等保存」の3つの区分があります。 スキャナーが関係するのは「スキャナ保存」の部分です。
ぶっちゃけ、法律の条文だけ読んでも何をすればいいのかわかりにくいです。 ざっくり言えば「紙で受け取った書類をスキャンして電子データとして保存し、いつでも検索できる状態にしておく」ということです。
スキャナ保存の要件をシンプルにすると、「200dpi以上のカラースキャン」「タイムスタンプの付与」「検索可能な状態での保存」の3つです。 この3つを満たせばOKなので、難しく考えすぎず1つずつクリアしていきましょう。
●平山貴斗経理実務やオフィス機器の分野を得意としたプロライター。 税理士事務所スタッフや家電量販店の法人担当者へのリサーチをもとに、わかりやすい記事を執筆しています。


