水引の本は写真の見せ方や難易度の表記がバラバラなので、買う前に違いを把握すると失敗が減ります。 今回は私が手元に置いている5冊を比べて紹介します!
水引の本選びは「何を作りたいか」で変わる
水引の本は大きく分けると「結び方の図解中心」と「作品集型」、そして「文化や歴史の読み物寄り」の3タイプがあります。 最初に自分のゴールを決めると、迷わず1冊目を選べます。
アクセサリーや雑貨を作って販売してみたい→作品集型
水引の歴史や文化背景を知りたい→読み物型
図解中心の本でも、紙質や写真サイズで読みやすさが本当に変わります。 書店で実物を一度開いてから買うのが一番ですが、近くの書店で扱いがない場合は本記事の比較を参考にしてみてください。


水引の本おすすめ5選
ここからは、実際に私が手に取って繰り返し読んでいる5冊を順位を付けて紹介していきます。
第1位:水引のきほん帖 結ぶ 編む

水引を始めて一番最初に買って欲しい1冊です。 基本の「あわじ結び」「梅結び」など定番の結び方がステップ写真でしっかり載っていて、流れがそのまま追えます。
私が買ったのも教室に通い始めた直後で、夜に布団の上で本を見ながら何度も結び直し練習をしました。 紙質が艶消しで写真の指の動きが見やすく、夜の弱い照明下でも読みやすいのがありがたいです。
ただし作品アイデアの数自体は控えめなので、応用したい中級者にはやや物足りないと感じる場合があります。 基本固めには本気で活躍しますが、デザインソースを増やしたい人は別の本との併用がおすすめです。
基本の結び方をしっかり身につけたい1冊目に
第2位:はじめての水引細工 基本の結び方とかんたんアクセサリー

名前の通り「結び方を覚えてアクセサリーまで作ってみたい」と思った時に手に取りたい1冊です。 基本の結び方からピアスやブローチまで作り方が並んでいて、本を1冊やり切ると手元に20点くらいの作品が残ります。
水引教室で生徒さんから「先生、家で復習したいんですが本でおすすめは?」と聞かれた時に、ほぼ毎回紹介しているのもこの本です。 本当に最強の入門〜実践セットだと思っています!!

難点としては図解が小ぶりで、シニア世代の方には少し読みづらい場合があります。 気になる方はスマホで写真を拡大しながら読むなど工夫してみてください。
結び方からアクセサリー作りまでつながる1冊
第3位:日本水引 結ぶ、祈る、贈る、日本のかたち

こちらは結び方の図解より文化背景にウェイトを置いた読み物寄りの1冊です。 水引が冠婚葬祭でどう使われてきたか、地域ごとの違いはどこにあるかなど、技術書では拾えない知識が詰まっています。
私はこの本を読んでから、自分が結ぶ作品の意味を意識するようになりました。 ぶっちゃけ「贈る相手のために結ぶ」という心構えが変わって、結び方の手元の力加減まで違ってきた感覚があります。
結び方の図解がメインの本ではないので、技術書として買うとミスマッチになります。 1冊目には向かず、2〜3冊目に手に取るのが私のおすすめです。
水引の文化背景を学べる読み物寄りの1冊
第4位:水引折形作品集 温故彩飾 伝統の中から彩りを楽しむ

掲載されている作品の格が一段違うと感じる、玄人好みの作品集です。 私が水引教室で先生に「次に挑戦してみる本」として推薦された時に手に入れた1冊で、当時はめくっただけで「これ作れるようになるのかな」と途方に暮れた覚えがあります。
正直、初心者の方が手に取ると難易度の高さで戸惑う場合もあります。 一方で1〜2年続けてきた方なら、収録されている作品が新しい挑戦のテーマになって学びが一気に深まる本です。

装丁が立派なので保管場所を取ります。 頻繁に開く本としてではなく、書斎や教室に飾っておく定番として置いておくと長く愛用できます。
中級者の挑戦テーマが詰まった作品集
第5位:季節をむすぶ かわいい水引 新装版

桜や紫陽花、紅葉、雪結晶など、季節のモチーフが豊富に並んだ作品集です。 月替わりで作品を作ってインテリアに飾ったり、季節の便りに添えたりして使いやすい構成になっています。
私はお歳暮や母の日のラッピングに使っていて、本に載っているモチーフを参考に毎年違うパターンを試しています。 旧版を持っていた方も、新装版で写真がよりクリアに見えるようになっているので買い直しの価値があります。
収録モチーフが多い分、1つあたりの紹介ページは控えめです。 基本の結び方をある程度マスターしてから取り組むと、ぐっと吸収しやすくなります。
月別の季節モチーフを楽しめる作品集
5冊の特徴を表で見比べる
難易度の方向性、写真の見やすさ、作品アイデアの量、文化背景の濃さで並べて比べました。 本気で「最初の1冊」を選びたい方は表の難易度と読みやすさを軸に絞ってみてください。
| 書籍 | 難易度 | 図解の見やすさ(5段階) | 作品アイデアの多さ | 文化背景の濃さ |
|---|---|---|---|---|
| 水引のきほん帖 | 初心者向け | ★★★★★ | ★★ | ★ |
| はじめての水引細工 | 初〜中級 | ★★★ | ★★★★ | ★★ |
| 日本水引 | 読み物 | ★★★ | ★★ | ★★★★★ |
| 水引折形作品集 | 中〜上級 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
| 季節をむすぶ | 初〜中級 | ★★★★ | ★★★★ | ★★ |
本を片手に水引を結ぶときのちょっとしたコツ
水引の本は読むだけでは身につかないので、手を動かしながら読むのが基本です。 ここでは私が普段やっている読み方の小ワザを共有します。
スマホで本のページを撮影して手元に置く
1日1モチーフだけ集中して練習する
うまくいかない結びは付箋を貼って後日リトライ
本を開きながら結ぼうとすると、ページが閉じて指がふさがるストレスが意外と大きいんですよね。 スマホ撮影や書見台を使うだけで、上達スピードが体感1.5倍になりました。
慣れてきたら2冊目はこう選ぶ
1冊目をやり切ると、自分の好みが見えてくるはずです。 その方向に合わせて2冊目を選ぶと無駄打ちが減ります。
季節モチーフを楽しみたい→「季節をむすぶ かわいい水引」
水引の文化や歴史を学びたい→「日本水引」
中級レベルに挑戦したい→「水引折形作品集」
一方、教室に通わない独学派の方は最初から2〜3冊揃えておくのもおすすめです。 本ごとに表現の仕方や写真の角度が違うので、ある本でつまずいても別の本で理解できることがよくあります。
●綾瀬まりこクラフトや手仕事系の書籍を得意とするプロライターの筆者です。 書店スタッフや水引作家へのリサーチをもとに記事を執筆しています。 今回は水引専門店スタッフ2名に教室での人気書籍を取材し、本記事の筆者として記事内のおすすめに反映させました。
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