自作PCのCPUクーラー、リテールクーラーのままだと夏場にCPU温度が90度超えなんてことも珍しくありません。 サイドフロー型なら冷却力と静音性のいいとこ取りができます。

サイドフロー型CPUクーラーを買う前に確認すべきこと
サイドフロー型CPUクーラーを選ぶとき、一番やりがちなミスが「ケースに入らない」問題です。 高さ160mmを超える大型モデルはミドルタワーケースでもギリギリだったりするので、購入前にケースのCPUクーラー対応高さを必ず確認してください。
ファンのサイズ(120mmが主流、大きいほど低回転で冷やせる)
対応ソケット(Intel LGA1700やAMD AM5に対応しているか)
クーラーの高さ(ケースに収まるか要確認)
あとはメモリとの干渉にも注意です。 サイドフロー型はヒートシンクが横に広がるので、背の高いメモリヒートスプレッダーと当たることがあります。 メモリスロットの位置とクーラーの幅を事前に確認しておくと安心です。

サイドフロー型CPUクーラーのおすすめランキング4選
第1位:SCYTHE MUGEN6 BLACK EDITION デュアルファン

サイズの無限シリーズは自作PC界隈ではもはや定番中の定番です。 この無限6 BLACK EDITIONはデュアルファン仕様で、前モデルよりも冷却力がさらにアップしています。
取り付けてCINEBENCHを回してみたところ、i7クラスでもCPU温度が70度前半で安定していました。 デュアルファンなのに動作音がほとんど気にならないレベルで、深夜の作業でも全然うるさくないです。
正直、見た目は黒一色でちょっと地味かなと思いましたが、実際にケースに入れてみるとマットブラックが引き締まって見えてカッコよかったです。 ヒートパイプが6本あるのでハイエンドCPUでも余裕があります。

第2位:Cooler Master Hyper 212 3DHP Black

Cooler MasterのHyper 212シリーズは世界中で売れているロングセラーモデルです。 この3DHP Blackはヒートパイプの形状を改良していて、従来モデルよりもCPUとの接触面積が増えています。
開封して最初に感じたのは「ファンの作りがしっかりしてるな」ということ。 回転させてみても軸ブレがなく、静かに回ります。 3000円台で買えるサイドフローとしては、冷却力と静音性の両方がかなり高いレベルです。
デメリットとしては、付属の取り付け金具がちょっと分かりにくいです。 説明書をしっかり読まないと向きを間違えやすいので、組み立て経験が浅い方は動画を見ながら作業するのがおすすめです。

第3位:ID-COOLING FROZN A410 SE ARGB対応

ID-COOLINGはここ数年で急速にシェアを伸ばしている新興メーカーです。 FROZN A410 SEはARGBファン付きで、光らせたい派にはたまらない一台。
ファンを回すとレインボーに光るんですが、マジで最強にキレイ!! ケースの窓から見える光が部屋の雰囲気を変えてくれます。 冷却力も4本ヒートパイプでミドルクラスのCPUなら問題なく冷やせます。
気になる点は、メーカーの知名度がまだ低いこと。 NoctuaやSCYTHEと比べるとレビューの数が少ないので、初めてのクーラー交換で不安な方は有名メーカーのほうが安心かもしれません。

第4位:Thermalright BA120 ARGB 6本ヒートパイプ

Thermalrightは中国発のクーラーメーカーで、コスパの高さで自作PC界隈ではかなり評判がいいです。 BA120は6本ヒートパイプにARGBファン付きで、この価格帯としてはスペックがかなり充実しています。
使ってみて驚いたのは、3000円前後なのに冷却力がしっかりしていること。 i5クラスのCPUならアイドル時30度台、負荷時でも65度前後で安定していました。
ぶっちゃけ、もっと高いクーラーと比較しても冷却力に大きな差を感じませんでした。 予算を他のパーツに回したい方にはかなり良い選択肢です。 注意点としては、ファンクリップの取り付けが少し硬いです。 力を入れすぎるとフィンで指を切ることがあるので、手袋をして作業するのがおすすめです。

サイドフロー型CPUクーラー4製品の比較
| 商品名 | ヒートパイプ | ARGB | 取り付けやすさ(5段階) | 深夜でも使える静かさ(5段階) |
|---|---|---|---|---|
| SCYTHE MUGEN6 BLACK | 6本 | なし | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| Cooler Master Hyper 212 | 4本 | なし | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| ID-COOLING FROZN A410 SE | 4本 | あり | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| Thermalright BA120 | 6本 | あり | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
CPUクーラー交換で最初にやること3つ
CPUクーラーを交換するとき、いきなりクーラーを外すのはNGです。 まずはPCをしばらく動かしてCPUを温めてから作業すると、グリスが柔らかくなって外しやすくなります。
古いグリスはアルコールティッシュやイソプロピルアルコールでキレイに拭き取ってから、新しいグリスを塗りましょう。 グリスの量は米粒1つ分くらいが目安です。

取り付け後は必ずBIOSやモニタリングソフトでCPU温度を確認してください。 グリスの塗りムラがあると片側だけ温度が上がることがあるので、負荷テストを5分くらい回して安定しているか見ておくと安心です。
CPUクーラーと合わせて用意しておきたいもの
クーラー交換のタイミングで一緒に揃えておくと便利なアイテムがいくつかあります。
イソプロピルアルコール+マイクロファイバークロス(古いグリス除去用)
長めのプラスドライバー(ケース内の狭いスペースで役立つ)
ケースファン追加(クーラーの冷却力を最大限に活かすため)
CPUグリスは付属していることが多いですが、NoctuaのNT-H1やThermalGrizzly Kryonautなどの有名グリスに替えるだけで2〜3度下がることもあります。

あとエアフロー改善のためにケースファンの見直しもおすすめです。 サイドフロー型は後方排気と連動させることで冷却効率がぐんと上がります。 前面吸気、背面排気の基本レイアウトを意識してみてください。
サイドフロー型とトップフロー型、どっちがいいの?
よく聞かれる質問ですが、冷却力を重視するならサイドフロー型が有利です。 ヒートシンクの面積を大きくしやすい構造なので、同じ価格帯ならサイドフロー型のほうが冷える傾向にあります。
トップフロー型はCPU周辺のVRMやメモリも一緒に冷やせるメリットがありますが、ケース内のエアフローを乱しやすいデメリットもあります。
正直、どちらが絶対にいいということはなく、ケースの構造や使い方次第です。 迷ったらサイドフロー型を選んでおけばまず間違いないと思います。

平山貴斗自作PCやガジェット全般を得意としたプロライター。販売店スタッフやメーカー担当者へのリサーチをもとに記事を執筆しています。読者の目線に立ったわかりやすさを大切にしています。


