10Gbps対応のLANカードがあれば、NASへの大容量ファイル転送やゲームのダウンロードが劇的に速くなります。 自宅ネットワークを高速化したい方は要チェックです!
10GbE LANカードを選ぶ前に確認すること
10GbEのLANカードを買う前に、まず自宅のネットワーク環境を確認してください。 LANカードだけ10Gbps対応にしても、スイッチやルーターが1Gbpsだと意味がありません。

選ぶポイントは「搭載チップ(AQC/Intel/Realtek)」「PCIeの対応世代」「発熱量」の3つです。 チップによってドライバーの安定性や消費電力が大きく違います。

10GbE LANカードのランキング5選
第1位:TP-Link TX401 10Gbps LANカード

Aquantia AQC107チップ搭載の10GBase-T対応LANカードで、PCIe x4接続です。 この価格帯で10Gbps対応というのは驚きました。 1万円ちょっとで買えるのに、NASへの転送速度が一気に速くなりました。
実際に使ってみると、NASへの大容量ファイルコピーが今までの10分の1くらいの時間で終わるようになりました。 50GBの動画ファイルが1分かからずコピーできたときは感動です。
発熱はそこそこあります。 長時間のファイル転送中は触ると結構温かくなるので、エアフローが悪いPCでは小型ファンを追加したほうがいいかもしれません。 マジで10Gbpsの世界は一度体験すると戻れない!!

第2位:ASUS XG-C100C V3 10GBase-T LANカード

ASUS製の10GBase-T対応LANカードで、Aquantia AQC113チップを使っています。 V3になってから消費電力と発熱が改善されたモデルです。
使ってみて感じたのは、TP-Link TX401と比べてアイドル時の発熱が少ないことです。 長時間PCをつけっぱなしにする自宅サーバー用途には、この発熱の少なさはかなり助かります。
ぶっちゃけ、価格はTP-Linkより高いです。 でもASUSのサポートが受けられる安心感と、発熱の少なさを考えると24時間稼働のPCにはこちらのほうが向いています。

第3位:Side3 SX401 10Gbps LANカード

Realtek RTL8127チップ搭載で、マルチギガ(1G/2.5G/5G/10G)に対応したLANカードです。 価格が手頃で、10Gbps環境を試してみたい人にはちょうどいい選択肢です。
RTL8127チップはLinuxでのドライバーサポートがしっかりしているので、自宅サーバーのOSがLinuxの人には相性がいいです。
注意点は、Aquantiaチップのモデルと比べるとCPU負荷がやや高いことです。 大量のファイル転送中にPCが重くなる感覚があったので、スペックが低いPCだと気になるかもしれません。

第4位:WAVLINK AQC113搭載 10G LANカード

AQC113チップ搭載で、PCIe Gen3 x4接続の10GBase-T LANカードです。 ASUSのXG-C100C V3と同じチップを使っていますが、価格がやや安めに設定されています。
ヒートシンクが小さめなので、エアフローが良いPCケースでないと発熱が気になるかもしれません。 筆者のPCでは問題なく動作しましたが、夏場は注意が必要です。

第5位:10Gtek Intel X540-T2 デュアルRJ45

Intelの X540-T2チップ搭載で、10GBase-Tポートが2つ付いているデュアルポートモデルです。 サーバー用途やNASとPC両方に10Gで接続したい人向けです。
微妙だなと感じたのは、消費電力がかなり高いことです。 デュアルポートなので仕方ないですが、家庭用PCに入れるにはやや大げさな印象があります。

5モデルの違いを表で比較
| モデル名 | TP-Link TX401 | ASUS XG-C100C | Side3 SX401 | WAVLINK | 10Gtek X540-T2 |
|---|---|---|---|---|---|
| 搭載チップ | AQC107 | AQC113 | RTL8127 | AQC113 | Intel X540 |
| ポート数 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
| PCIe接続 | x4 | x4 | x4 | x4 | x8 |
| 発熱の少なさ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| ドライバーの安定性 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| NAS転送での体感速度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ファン追加の必要性 | 状況による | ほぼ不要 | ほぼ不要 | 状況による | 推奨 |
10GbE環境を作るために最初にやること
PCのPCIeスロットの空きと世代を確認(x4以上が必要)
10Gbps対応のスイッチングハブを用意する
Cat6A以上のLANケーブルを用意する(Cat5eでは10Gbps非対応)
NASやルーターが10Gbpsに対応しているか確認する
LANカードだけ買っても10Gbpsの恩恵を受けるには周辺機器の対応が必須です。 特にLANケーブルはCat6A以上を使わないと10Gbpsの速度が出ないので注意してください。

10GbE LANカードと一緒に揃えたい周辺機器
Cat6A以上のLANケーブル(10Gbps伝送に必要)
10Gbps対応スイッチングハブ(PC⇔NAS間をつなぐ)
10Gbps対応NAS(Synology/QNAPなど)
PCケース用の追加ファン(発熱対策)

10Gbps環境にして変わったこと
正直に言うと、インターネットの速度はそこまで変わりません。 自宅の回線が1Gbpsなら、インターネットは1Gbpsのままです。 10Gbpsの恩恵を受けるのは「自宅ネットワーク内」でのファイル転送です。
NASへの動画ファイルコピーが数分で完了するようになった
バックアップの所要時間が大幅に短縮された
複数PCからNASに同時アクセスしても速度が落ちにくくなった
動画編集をしている人や、写真を大量に扱うクリエイターにとっては、NASへの転送速度は作業効率に直結します。 10Gbps環境は一度構築すると「もっと早く入れればよかった」と思える投資です。
●平山貴斗PC周辺機器やネットワーク機器を得意分野としています。メーカー担当者や専門ショップへのリサーチをもとに、買う前に確認すべき情報をわかりやすくお届けしています。


