はんだのこて先を変えるだけで仕上がりが全然違う
はんだごてを買ったときに付いてくるこて先、そのまま使い続けていませんか? 実はこて先を作業に合ったものに変えるだけで、はんだ付けの仕上がりが驚くほど変わります。


こて先の形状と使い分けを知っておこう
こて先には色々な形状がありますが、電子工作で特によく使うのはB型(円錐形)、D型(マイナスドライバー形)、C型(斜めカット形)の3つです。
汎用性が高く、スルーホール部品のはんだ付けに向いています。 先端が細いので細かい作業もできますが、面ではんだを運ぶのは苦手。
D型(マイナスドライバー形)
平らな面ではんだを運べるので、表面実装部品のドラッグはんだ付けに向いています。 複数のピンを一度に処理できるので作業効率が段違いに上がります。
C型(斜めカット形)
B型とD型の中間的な性格。 先端の角で細かい作業もできるし、平面ではんだも運べる万能タイプ。

はんだのこて先のおすすめランキング3選
第1位:白光(HAKKO) T18-D24 こて先 2.4D型

HAKKOのT18-D24は、FX-600やFX-888D用の2.4mm幅D型こて先です。 初めてD型こて先を使ったとき、ICのピンをドラッグではんだ付けできたときの感動は今でも覚えています。 「え、1本ずつやらなくていいの?」という衝撃でした。
2.4mm幅は太すぎず細すぎず、SOPパッケージのICにちょうどいいサイズです。 スルーホール部品にも問題なく使えるので、1本持っておくとかなり重宝します。
ただ、QFPのような0.5mmピッチのICだとさすがに幅が広すぎてブリッジしやすいです。 そういう場面ではもう少し細いD16(1.6mm幅)のほうが向いています。

第2位:goot BN-60/80T 替こて先

gootのBN-60/80Tは、goot製のBN-60やBN-80はんだごて用の交換こて先です。 円錐形のB型で、汎用的なはんだ付け作業に向いています。
使ってみた印象としては、メッキの質が良くてはんだの乗りがスムーズです。 安い互換品だとメッキがすぐ剥がれてはんだが弾かれるようになりますが、純正はさすがに持ちが違います。

第3位:FEITA 900M-T-LI こて先 5個セット

FEITAの900M-T-LIは、900M規格対応のはんだごて用こて先5個セットです。 900M規格は安価な温調はんだごてに多く採用されている規格で、互換性の高さがメリット。
5個セットで1,000円以下というのは正直驚きの価格です。 「こて先は消耗品だからガンガン交換したい」という方にはありがたいコスパ。 先端径0.8mmの細い円錐形で、チップ部品のはんだ付けにも使いやすいです。
ただ、ぶっちゃけHAKKOやgootの純正品と比べると耐久性は劣ります。 メッキが薄めなので、鉛フリーはんだを多用すると寿命が短くなりがちです。 練習用や消耗品としての割り切りが必要です。

こて先3種類を比べてみた結果
| 商品名 | 形状 | 対応規格 | はんだの乗りやすさ | 耐久性の印象 |
|---|---|---|---|---|
| HAKKO T18-D24 | D型(2.4mm) | T18(FX-600等) | ★★★★★ | ★★★★★ |
| goot BN-60/80T | B型(円錐形) | BN-60/80専用 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| FEITA 900M-T-LI | B型(0.8mm) | 900M規格 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
こて先を長く使い続けるためにやっておくべきこと
こて先は消耗品ですが、ちょっとしたケアで寿命がかなり延びます。
電源を切る前に必ずこて先にはんだを乗せた状態にしてください。 こて先がむき出しのまま冷えると酸化が急激に進んで、次に使うときはんだが全く乗らなくなります。
スポンジタイプのクリーナーだとこて先の温度が下がってしまいます。 真鍮ワイヤー式なら温度を下げずにサッとキレイにできるので、作業効率も上がります。
こて先が黒くなってはんだが乗らなくなったら、HAKKOの「FS-100」のようなリフレッサーを試してみてください。 こて先をリフレッサーに突っ込んで回すだけで、メッキ面が復活することがあります。

こて先と一緒に持っておくと便利なもの
酸化したこて先を復活させる必需品。 HAKKOのFS-100やgootのBS-2が定番です。
真鍮ワイヤークリーナー
温度を下げずにこて先を掃除できるクリーナー。 スポンジタイプから乗り換えると作業のリズムが変わります。
フラックス
こて先の濡れ性が悪いと感じたとき、フラックスを塗ってからはんだ付けすると驚くほどスムーズに流れます。

作業内容ごとのこて先の使い分け早見表
正直、こて先選びは「何をはんだ付けするか」で決まります。 以下の使い分けを参考にしてみてください。
筆者:平山貴斗はんだ付けツールや電子工作用品を得意とするプロライター。 パーツショップの店員やメーカー担当者へのリサーチをもとに記事を執筆しています。


