歯みがきをしても口のにおいが消えず、喉の奥に白い粒が見えた。
それはたぶん臭い玉(匂い玉)で、正式には膿栓(のうせん)と呼ばれるものです。
口腔洗浄機の水流で流せるのか、喉に当てても大丈夫なのか、水圧と当て方、やめておいたほうがいい場面まで順番に紹介します。
口腔洗浄機で臭い玉は取れることがあるが水圧は最弱で短く当てる
口腔洗浄機の水流で、表面に見えている臭い玉が流れ出ることはあります。ただし水圧は一番弱くして、1回30秒から60秒ほどにとどめてください。
口腔洗浄機は、もともと歯と歯のすき間や、歯と歯ぐきの境目を水で洗うための家電です。
喉の奥の扁桃(へんとう)は、歯ぐきよりやわらかく、傷がつきやすい場所です。
歯を洗うときと同じ強さで当てると、粘膜が傷ついて血が出たり、しみたりします。
取れやすいのは、扁桃の表面にぽつんと見えている小さな臭い玉です。
扁桃の穴の奥に入りこんでいるものや、大きく固くなったものは、水を当てても出てこないことが多いです。
匂い玉(臭い玉)の正体は扁桃のくぼみにたまった細菌と食べかす
臭い玉は、喉の左右にある扁桃の小さなくぼみに、細菌や白血球の死がい、食べかすがたまって固まったものです。
色は白っぽいものから薄い黄色のものまであり、大きさは米粒くらいのものが多いです。
つぶすと強いにおいがするのは、細菌がつくるにおいの成分がまざっているためです。
扁桃には腺窩(せんか)と呼ばれる小さなくぼみがたくさんあり、ここに汚れがたまります。
そのため、扁桃がある人ならだれにでもできるもので、病気というわけではありません。
臭い玉ができやすいのは口が乾きやすい人
口の中が乾いていると細菌が増えやすく、臭い玉もできやすくなります。
寝ているあいだに口が開いている人や、口で息をするくせがある人は、喉が乾きやすいです。
水分をとる量が少ない人や、風邪で扁桃が腫れたことが何度もある人も、臭い玉ができやすい傾向があります。
口腔洗浄機で臭い玉を流すときの手順
口腔洗浄機で臭い玉を流すときは、ぬるま湯を入れて、最弱の水圧で、見えている粒の近くに少しずつ当てます。
- タンクに体温に近いぬるま湯を入れます。冷たい水は喉がびっくりして、えずきやすくなります
- 水圧を一番弱い設定にして、まず手のひらに当てて強さを確かめます
- 洗面台の鏡の前で口を大きく開け、スマホのライトで喉を照らして臭い玉の場所を見ます
- 「アー」と声を出しながら舌を下げると、扁桃が見えやすくなります
- ノズルの先を扁桃に近づけすぎず、1から2cmほど離して、粒のまわりに2から3秒ずつ当てます
- 水は口の中にためず、前かがみになってそのまま洗面台に流します
- 合わせて30秒から60秒たったら、取れていなくてもその日はやめます
口腔洗浄機で臭い玉をねらうのは、1日1回までにしておきましょう。
毎日何度も当てると、扁桃の表面が荒れて、かえって汚れがたまりやすくなります。
口腔洗浄機を喉に当てる前に気をつけたいこと
喉は歯よりずっと傷つきやすいので、水圧を上げない、えずいたらすぐ止める、綿棒や指でいじらない、の3つは守ってください。
口腔洗浄機の水圧を上げると扁桃が傷ついて血が出る
取れないからといって水圧を上げるのはやめておきましょう。
扁桃の表面に小さな傷がつくと、そこから細菌が入って、喉の痛みや腫れの原因になります。
2から3回やっても取れない臭い玉は、水では出てこない場所にあると考えてください。
えずきやすい人は口腔洗浄機の水が気管に入りやすい
喉の奥に水を当てると、ほとんどの人は「オエッ」となります。
えずいた勢いで息を吸うと、水が気管に入ってむせることがあります。
えずきやすい人は、口腔洗浄機で喉をねらうのはあきらめて、うがいで流すほうが向いています。
綿棒や指で押し出す方法とあわせない
水で取れなかった臭い玉を、続けて綿棒や指で押し出そうとする人もいます。
水を当てたあとの扁桃は表面がやわらかくなっているので、ここで押すと傷がつきやすいです。
臭い玉が取れても口臭が残るなら口腔洗浄機で歯と歯ぐきの境目を洗う
臭い玉が取れても口のにおいが残るときは、歯と歯ぐきの境目や歯のすき間にたまった汚れがにおっていることが多いです。口腔洗浄機は、こちらに使うほうが向いています。
口臭の原因は臭い玉だけではありません。
歯ブラシが届きにくい歯と歯のすき間や、歯ぐきとの境目の歯周ポケットにたまった汚れも、においのもとになります。
口腔洗浄機で歯を洗うときは、次の順番がおすすめです。
- 一番奥の歯から当て始めます。前歯からだと、奥の汚れが流れてきてしまいます
- ノズルを歯と歯ぐきの境目に沿って、ゆっくり前へ動かします
- 歯間ブラシが入るすき間には、少し長めに水を当てます
- 上の歯が終わったら、下の歯も奥から同じように洗います
歯ぐきに当てるときも、最初は弱い水圧から始めて、しみなければ少しずつ上げていきましょう。
歯ぐきに直接まっすぐ当てるより、歯と歯ぐきの境目にななめに当てるほうが、歯ぐきへの負担が少なくなります。
歯と歯ぐきの汚れが減ると、口の中の細菌も減るので、臭い玉の対策にもつながります。
口腔洗浄機を使わずに臭い玉を減らす毎日の習慣
臭い玉を減らすには、うがいの回数を増やして、口の中を乾かさないことが大切です。
匂い玉を流すなら「オーハー」と声を出してうがいする
上を向いて水を口に含み、「オー」と「ハー」を交互に言いながらうがいすると、喉の奥まで水が届きやすくなります。
1回10秒ほどを2から3回、食事のあとと寝る前にやってみてください。
表面に出ている臭い玉は、このうがいだけで出てくることもあります。
水をこまめに飲んで鼻で息をする
口の中が乾くと細菌が増えるので、水やお茶を少しずつ、こまめに飲むようにしましょう。
寝ているあいだに口が開いてしまう人は、口に貼るテープを使って鼻で息をするようにすると、朝の喉の乾きがやわらぎます。
鼻がつまって口で息をしている場合は、先に鼻の治療をしたほうが早いこともあります。
臭い玉の取り方を、取れやすさと喉への負担で比べると次のようになります。
| 取り方 | 取れやすさ | 喉への負担 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| うがい | 表面の粒なら出る | ほとんどない | まず試したい人 |
| 口腔洗浄機(最弱) | 見えている粒なら出る | 水圧しだいで傷がつく | えずきにくい人 |
| 綿棒や指で押す | 出るが奥は残る | 傷がつきやすい | おすすめしない |
| 耳鼻咽喉科で吸引や洗浄 | 奥のものまで取れる | 少ない | 何度もできる人 |
臭い玉が何度もできるなら耳鼻咽喉科で取ってもらう
臭い玉がくり返しできる人や、自分で取れない大きいものがある人は、耳鼻咽喉科で取ってもらうのが安全です。
耳鼻咽喉科では、喉の奥を見ながら、専用の器具で臭い玉を吸い取ったり、生理食塩水で扁桃のくぼみを洗ったりしてくれます。
自分では見えない奥の臭い玉まで取れるうえ、扁桃を傷つける心配もほとんどありません。
健康保険が使える処置なので、口腔洗浄機を買う前に一度診てもらうのも1つのやり方です。
次のようなときは、自分で取ろうとせずに受診してください。
- 喉の痛みや、飲み込むときの違和感がある
- 熱がある、扁桃が赤く腫れている
- 大きな臭い玉が何度もできる
- 歯みがきやうがいを続けても口臭が消えない
臭い玉が何度もできて困っている場合は、扁桃を取る手術をすすめられることもあります。
どこまでの治療が必要かは人によって違うので、医師とよく相談して決めましょう。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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