のどの奥に白い粒が見えたり、咳をしたら臭い塊が出てきたり。それは「臭い玉」かもしれません。自分で取りたくなりますが、取り方を間違えるとのどを傷つけてしまいます。ここでは、臭い玉の安全な取り方と、取れないときや口臭が残るときの対処を順番に紹介します。
口腔の奥にできる臭い玉ってなに?正体は扁桃の膿栓
臭い玉は、のどの両側にある扁桃のくぼみにたまった白い塊で、正式には「膿栓(のうせん)」と呼ばれます。
扁桃には、細菌やウイルスが体に入るのを防ぐ働きがあります。
そこで退治された細菌の死骸や、はがれた粘膜、食べかすが小さなくぼみにたまり、固まったものが臭い玉です。
大きさは1〜5mmくらいのものが多く、ときには1cmを超えることもあります。
潰すと強いにおいが出るので、「臭い玉」と呼ばれています。
臭い玉があるかどうかを鏡で確かめる方法
明るい場所で鏡に向かって口を大きく開け、「あー」と声を出すと、のどの奥が見えやすくなります。
のどちんこの左右にある扁桃に、白っぽい粒や黄色っぽい粒がついていたら、臭い玉の可能性があります。
ただし、臭い玉はくぼみの奥に隠れていることが多く、鏡で見えないのは珍しくありません。
咳やくしゃみと一緒に、米粒くらいの臭い塊が出てきたことがあるなら、臭い玉ができやすいタイプと考えてよいでしょう。
臭い玉の取り方はどれがいいの?まずはうがいから
自分でやる臭い玉の取り方は、のどを傷つけにくいうがいから始めるのがおすすめです。
臭い玉の取り方はいくつかありますが、安全さと手軽さで見ると次のような順番になります。
| 臭い玉の取り方 | やりやすさ | 気をつけること |
|---|---|---|
| ガラガラうがい | いつでもできる | 表面に出ている臭い玉しか取れないことが多い |
| 口腔洗浄器やノズル付きボトルの水流 | 鏡を見ながらできる | 水の勢いは弱くする |
| 綿棒で押し出す | 慣れが必要 | 強く押すと出血することがある |
| 耳鼻咽喉科での吸引や洗浄 | 受診が必要 | 見えない奥の臭い玉も取ってもらえる |
うがいだけでも、くぼみの入り口に出かかっている臭い玉なら外れることがあります。
うがいで取れないときに、水流や綿棒へと進むようにしましょう。
臭い玉を浮かせるガラガラうがいの手順
- ステップ1 水かぬるま湯を口に多めに含む
- ステップ2 上を向いて、のどの奥まで水を届かせる
- ステップ3 「あー」や「おー」と声を出しながら15秒ほどガラガラする
- ステップ4 水を吐き出し、新しい水で2〜3回くり返す
声を出しながらうがいをすると、のどの奥が震えて、扁桃のまわりにも水が当たりやすくなります。
最後に、たんを出すようにのどに力を入れて吐き出すと、浮いた臭い玉が出てくることがあります。
朝起きたときや食後、外から帰ったときなど、1日に何回かやってみてください。
口腔洗浄器を使うなら弱い水流で当てる
歯の掃除に使う口腔洗浄器や、先が細くなったノズル付きのボトルで、臭い玉に水を当てる取り方もあります。
鏡で臭い玉の場所を見ながら、少し離れたところからやさしく水をかけましょう。
口腔洗浄器を使う場合は、いちばん弱い水流にしてください。
強い水流を扁桃に直接当てると、粘膜を傷つけることがあります。
綿棒で臭い玉を取ってもいいの?押すのは見えているものだけ
綿棒を使うなら、表面に顔を出している臭い玉だけを、まわりから軽く押して出すようにしましょう。
扁桃の粘膜はやわらかく、少しこすっただけで傷がつきます。
傷から細菌が入ると、腫れたり痛んだりする原因になります。
奥に隠れて見えない臭い玉を、綿棒でかき出そうとするのはやめておきましょう。
綿棒で臭い玉を取るときの手順
- ステップ1 歯みがきやうがいをして、口の中をきれいにしておく
- ステップ2 綿棒を水でぬらして、先をやわらかくする
- ステップ3 鏡を見ながら、臭い玉のすぐ下のあたりをそっと押す
- ステップ4 出てきた臭い玉を吐き出し、最後にうがいをする
1回で出てこなければ、その日はそこでやめておきましょう。
何度も押していると、のどが赤くなったり、血がにじんだりします。
綿棒をのどの奥に入れると「おえっ」となりやすいので、食事のすぐあとは避けたほうがいいです。
臭い玉の取り方でやめておきたいこと
潰れた臭い玉のかけらが、別のくぼみに入ってしまうこともあります。
のどの痛みや発熱があるときは、扁桃炎が起きていることがあるので、臭い玉には触らずに医療機関を受診してください。
臭い玉が自分で取れないときは耳鼻咽喉科へ
うがいで取れない臭い玉が気になるときや、のどの違和感が続くときは、耳鼻咽喉科で取ってもらうのがいちばん安全です。
臭い玉は歯ではなく扁桃にできるものなので、相談する先は歯科ではなく耳鼻咽喉科です。
耳鼻咽喉科では、扁桃のくぼみを洗ったり、細い管で吸い出したりして臭い玉を取ってくれます。
自分では見えない奥の臭い玉まで取ってもらえるのが、自分でやる取り方との大きな違いです。
耳鼻咽喉科に行ったほうがいい臭い玉のサイン
- うがいをしても臭い玉が取れず、のどの異物感が何日も続く
- 人から口臭を指摘されるなど、においが気になって困っている
- 大きな臭い玉が何度もできる
- のどの強い痛みや熱がある
- 綿棒で押したら出血した
臭い玉は一度取っても、しばらくするとまたたまることが多いです。
くり返しできて生活に困る場合は、扁桃を取る手術を勧められることもありますが、体への負担もあるので医師とよく相談して決めることになります。
臭い玉を取っても口臭が残るのはなぜ?
口臭の原因は臭い玉よりも、舌の汚れや歯周病のほうが多いので、臭い玉を取っても口臭が残ることはよくあります。
臭い玉は潰れたときに強く臭いますが、扁桃のくぼみに入っている間は、いつも臭っているわけではありません。
口臭の多くは、舌の表面につく白い汚れ(舌苔)や、歯と歯ぐきのすき間にいる細菌から出ています。
臭い玉ばかりを気にしていると、本当の原因を見落としてしまうことがあります。
臭い玉以外に口臭を確かめたい場所
- 舌の奥が白くなっていないか
- 歯みがきのときに歯ぐきから血が出ないか
- 治療していない虫歯や、とれかけた詰め物がないか
- 口が乾きやすくないか
当てはまるものがあれば、歯科で歯と歯ぐきの状態を見てもらいましょう。
歯や歯ぐきに問題がなくて口臭が続く場合は、鼻やのどの病気、内科の病気がかくれていることもあるので、医療機関に相談してください。
臭い玉をためないための口腔ケアと毎日の習慣
臭い玉は取るよりも、口の中を乾かさずにきれいにしておくほうが、できにくくなります。
口の中が乾くと、だ液で細菌を流す力が弱まり、臭い玉のもとになる汚れがたまりやすくなります。
毎日の口腔ケアと、ちょっとした習慣で予防していきましょう。
臭い玉の予防に毎日できること
- 歯みがきに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシで歯のすき間の汚れを落とす
- 舌の汚れは、舌用のブラシでやさしく取る(強くこすらない)
- のどが渇く前に、水や白湯をこまめに飲む
- 外から帰ったときや食後に、ガラガラうがいをする
- 口を閉じて、鼻で息をすることを意識する
朝起きたときにのどが痛い、唇がよく乾く、いびきをかくといった人は、寝ている間に口で息をしているかもしれません。
鼻づまりがあると口呼吸になりやすいので、鼻炎がある人は先に耳鼻咽喉科で鼻の治療をしておくと安心です。
洗口液を使う場合は、アルコールの入っていないものを選ぶと、口の中が乾きにくくなります。
臭い玉の取り方は「うがいで様子を見る」が基本
臭い玉に気づいたら、まずはガラガラうがいで様子を見て、取れなければ耳鼻咽喉科で取ってもらいましょう。
綿棒を使うのは、表面に見えている臭い玉だけにしておきます。
爪楊枝やピンセットでかき出したり、のどが痛いときに触ったりするのはやめておきましょう。
臭い玉を取っても口臭が残るときは、舌や歯ぐきの状態も見直してみてください。
こまめな水分と鼻呼吸、食後のうがいを続けておくと、臭い玉がたまりにくくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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