10ギガ光回線を契約したのに、ルーターが対応していなくて速度が出ない…これは家電量販店で本当によく聞く相談です。 ネットワーク機器メーカーへのリサーチをもとに、10ギガを活かせるルーター5機種を比較しました。
10ギガ光回線で「速度が出なかった」と嘆かれた話
取材した家電量販店の店員さんが教えてくれた話で印象的だったのが、「10ギガ契約したのにルーターが1Gbpsまでしか対応していなくて、ベストエフォートの数百メガしか出ない」というケース。 これ、本当に多いそうです。
Wi-Fi 7に対応していれば、無線LANでもスマホやPCに高速通信を届けられます。 有線で繋ぐデスクトップだけ速くて、無線のスマホは遅い…という残念な状態を避けられる構成です。

10ギガ対応で本気のWi-Fiルーター5モデル比較表
ネットワーク機器の販売店スタッフへ取材した結果と、実機ベンチマーク値の傾向から比較表を作成しました。 独自項目として「設定アプリの分かりやすさ」「同時接続40台時の安定度」を入れています。
| 商品 | 10Gbpsポート | Wi-Fi 7対応 | 設定アプリのわかりやすさ | 同時40台時の安定度 |
|---|---|---|---|---|
| エレコム WRC-BE94XSD-B | WAN/LAN各1 | ○トライバンド | ★★★★★ | ★★★★★ |
| TP-Link Archer BE450 | WAN/LAN各1 | ○BE7200 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| バッファロー WXR9300BE6P | WAN/LAN各1 | ○トライバンド | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| ASUS ROG GT-BE98 | WAN×2/LAN×2 | ○クワッドバンド | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| エレコム WRC-BE72XSD-BA | WAN/LAN各1 | ○BE7200 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
「設定アプリのわかりやすさ」は他のサイトでは触れられない独自視点です。 機械が苦手なファミリー層にはかなり大事な部分なので、選ぶときの参考にしてください。
10ギガ環境で本領を発揮するWi-Fiルーター5選
第1位:エレコム WiFi7ルーター WRC-BE94XSD-B 10Gbps トライバンド

エレコムが力を入れて出した10ギガ対応Wi-Fi 7ルーター。 国内メーカーらしい設定アプリの日本語が分かりやすく、初めて10ギガ環境を組む人にも安心感があります。 トライバンドで2.4GHz・5GHz・6GHzをまんべんなくカバーするので、スマートホーム機器が多い家庭でも詰まりにくい設計です。
惜しい点は本体サイズが大きめで、棚に置く場合はスペースを確保する必要があること。 設置場所が狭い家庭は事前に寸法を確認してから買うのが安心です。

国内メーカーの安心感とWi-Fi 7トライバンド。10ギガ初心者の本命。
第2位:TP-Link Archer BE450 WiFi7 BE7200 10Gポート搭載

世界シェアNo.1メーカーTP-Linkの10ギガ対応Wi-Fi 7モデル。 エンジニアやIT系ユーザーから根強く支持されているシリーズで、価格と性能のバランスに優れます。
本音を言うと、サポートの初動レスポンスが日本メーカーよりやや遅めです。 トラブル時に英語マニュアルを読む覚悟があるユーザーには問題ありません。
世界シェアNo.1ブランドのコスパ重視Wi-Fi 7。
第3位:バッファロー WXR9300BE6P Wi-Fi 7対応 トライバンドルーター

国内シェアの定番、バッファローのフラッグシップ機。 家電量販店で「迷ったらコレ」と一番薦められやすい老舗ブランドの安定感。 管理画面が日本語で分かりやすく、設置から運用まで一貫して使いやすい設計です。
気になる点は、価格帯がやや高めで、コスパ重視派にはハードルが上がること。 ただ、長期運用の安心料と考えると納得できる人も多いです。
国内大手バッファローの安心フラッグシップ。
第4位:ASUS ROG Rapture GT-BE98 WiFi7 クワッドバンド ゲーミングルーター

ASUSのROGブランドが本気を出したゲーミング向け10ギガルーター。 クワッドバンド構成で、オンラインFPSやクラウドゲーミングをガチで遊ぶ人向けの設計です。 10Gbpsポートを2基持つので、PCとNASを両方フル速度で繋ぎたい用途にも応えます。
ぶっちゃけ、設定画面が機能てんこ盛りで、初心者には情報量が多すぎる印象。 機械慣れしていない人にはオーバースペックで、ゲーマー以外は他の選択肢の方が幸せになれます。
ガチゲーマー向け。10Gbpsポート2基の本格機。
第5位:エレコム WiFiルーター WiFi7 10Gポート搭載 WRC-BE72XSD-BA

エレコムの中堅クラスのWi-Fi 7ルーター。 1位のフラッグシップが少しオーバースペックに感じる人や、コストを抑えつつ10ギガ環境を組みたい人に響くポジションです。
惜しい点は同時接続数の上限がフラッグシップより少なめなところ。 スマートホーム機器を20個以上ぶら下げる家庭は1位モデルを選んだ方が安心です。
エレコムの中堅Wi-Fi 7。コスト抑えて10ギガ環境を作るなら。
10ギガ環境を選ぶときに見落としがちなポイント
ルーター本体だけ良いものを選んでも、周辺の条件が揃っていないと10ギガの恩恵を受けきれません。 チェックすべきは「ONU側の対応速度」「LANケーブルの規格」「PCの内蔵LANの規格」の3点です。
LANケーブルはCat6A以上を選ぶ:Cat5eだと1Gbpsで頭打ちになります。 Cat6AかCat7に統一すると安心です。
PCの内蔵LANポートが10G対応か:多くのPCは1G止まり。 USB-Cの10G LANアダプターを別途用意するのも有効です。
10ギガ家庭に合わせて検討したい関連アイテム
ルーターを買い替えるなら、合わせて見直したい周辺機器も少しだけ紹介します。
戸建ての場合、ルーター1台では2階・3階まで電波が届ききらないので、メッシュ対応の同シリーズを追加するのが効果的です。 有線でメッシュ間を繋ぐと無線品質がぐっと安定し、テレワークやオンライン授業の途切れもグッと減ります。
●平山貴斗
●平山貴斗家電量販店スタッフやAVアクセサリーメーカーへの取材をもとに、ネットワーク機器の記事を中心に書く筆者です。 今回は家電量販店2店舗の販売員と、ネットワーク機器メーカーへのリサーチをもとに記事を執筆しました。 読者目線で本当に使えるかどうかを大切にしています。


