バスソルトの量は、家庭の浴槽1回分(お湯150〜200L)に対して、天然塩なら30〜50g、エプソムソルトなら150〜300gが目安です。大さじで量るなら、天然塩は2〜3杯、エプソムソルトは10杯前後になります。入れる量を間違えると、少なすぎて何も感じないか、多すぎて肌がかゆくなるか、風呂釜を傷めるかのどれかになるので、最初は少なめから始めます。
バスソルトを扱う販売店の案内、給湯器の会社のコラム、入浴剤メーカーの説明を合わせて5本読み比べ、量、入れ方、お湯の温度、追い焚き、使えない浴槽、お風呂以外の使い方、保存まで、疑問に1つずつ答える形で書きます。
バスソルトの量は何グラム?浴槽1回に30〜50gが目安
天然塩は30〜50g、エプソムソルトは150〜300g
| 種類 | 主な成分 | 1回の量(お湯150〜200L) | 追い焚き |
|---|---|---|---|
| 海塩のバスソルト(クナイプなど) | 塩化ナトリウム | 30〜50g | 切る |
| ヒマラヤ岩塩 | 塩化ナトリウム、鉄分 | 約50g | 切る |
| 死海の塩 | 塩化マグネシウム、塩化ナトリウム | 30〜50g | 切る |
| エプソムソルト | 硫酸マグネシウム(塩分なし) | 150〜300g | できる |
「バスソルト」と名前が付いていても、塩が入っている物と入っていない物があります。海塩、岩塩、死海の塩は塩化ナトリウムが主成分で1回30〜50g、エプソムソルトは塩ではなく硫酸マグネシウムで、1回150〜300gと量がまったく違います。商品の袋に書いてある量が最優先で、書いていないときにこの表の量を使います。
大さじで量るなら何杯?塩は大さじ2〜3杯
粗い天然塩は大さじ1杯で約15gなので、30〜50gは大さじ2〜3杯です。エプソムソルトは大さじ1杯で約15〜18gなので、150〜300gは大さじ10〜17杯で、付属の計量スプーン(1杯50〜100g)で量るほうが早く済みます。粒の大きさで1杯の重さが変わるので、最初の1回だけキッチンスケールで量って、そのときのスプーンの杯数を覚えておくと、次からはスプーンだけで足ります。
バスソルトはいつ、どう入れる?湯を張ってから溶かす
入れるタイミングは?お湯を張り終えてから
お湯を張り終えてからバスソルトを入れ、手でかき混ぜて溶かします。お湯を張る前に浴槽に入れると、給湯口から出る熱いお湯が当たった場所に塩が固まって残ることがあります。粒が粗い天然塩やハーブ入りのバスソルトは、ガーゼやお茶パックに包んで浴槽に浮かべると、溶け残りやハーブのかけらが浴槽に散らばらず、排水口も詰まりません。エプソムソルトは溶けやすいので、そのまま入れてかき混ぜるだけで足ります。
お湯の温度と時間は?37〜39℃で10〜20分
お湯の温度は37〜39℃のぬるめにします。42℃の熱いお湯だと、体が温まる前にのぼせて出てしまい、バスソルトを入れた意味がありません。全身浴なら10〜20分、みぞおちまでの半身浴なら30〜40分が目安で、出るときはシャワーで軽く流します。塩分が肌に残ると乾燥してかゆくなる人がいるので、天然塩のときは流すのを忘れないでください。
週に何回まで使える?週2〜3回が目安
毎日使っても害はありませんが、天然塩は毎日だと肌が乾燥する人がいるので、週2〜3回が目安です。エプソムソルトは塩分が無いので毎日でも使えます。1回の量を増やすより、回数を守って続けるほうが、肌への負担が少なく済みます。
追い焚きはできる?天然塩は切る、エプソムソルトは可
なぜ風呂釜が傷む?塩分が金属をさびさせる
追い焚きは、浴槽のお湯を給湯器の中の金属の管に通して温め直す仕組みです。塩分を含んだお湯が金属の管を通ると、管の内側にさびが出て、温まりが悪くなったり、水漏れしたりします。給湯器の会社が「塩分を含む入浴剤は使わないで」と説明書に書いているのはこのためです。海塩、岩塩、死海の塩のバスソルトを入れたら、追い焚きのボタンは押さず、入浴が終わったらすぐにお湯を抜きます。
追い焚きしてしまったら?すぐ抜いて水を循環させる
- すぐにお湯を抜き、浴槽をシャワーで流す
- 浴槽に水を張り直し、追い焚きを2〜3回運転して、管の中の塩分を洗い流す
- 風呂釜用の洗浄剤(ジャバなど)を使って、管の中を洗う
- 温まりが悪い、音がするなど変化があれば、給湯器の点検を頼む
1回間違えたくらいで壊れることはまれですが、繰り返すとさびが進みます。追い焚きを使いたい家は、塩分の無いエプソムソルトか、袋に「追い焚きOK」と書いてある商品を選んでください。
残り湯は洗濯に使える?天然塩は使えない
天然塩のバスソルトを入れた残り湯は、洗濯に使いません。塩分が衣類に残って生地を傷め、洗濯機の金属部分もさびます。エプソムソルトの残り湯は洗濯に使えますが、色や香りの付いた商品は、白い衣類に色が移ることがあるので、すすぎは水道水にします。植物への水やりも、塩分が土に残るので天然塩の残り湯は避けます。
使えない浴槽はある?木製・ホーロー・大理石は避ける
浴槽の素材は?FRPとステンレスは使える
一般の家に多いFRP(樹脂)の浴槽と、ステンレスの浴槽は、天然塩のバスソルトを使えます。木製の浴槽は塩分が染み込んで傷み、ホーローは表面の傷から鉄がさび、大理石は塩や硫黄で変色やシミが出るので、この3つの浴槽では使いません。循環式の24時間風呂も、塩分がフィルターと管を傷めるので使えません。迷ったら、浴槽の説明書の「使えない入浴剤」の欄を見てください。
肌の弱い人や子どもは使える?量を半分から
肌の弱い人は、まず目安の半分の量から始めて、かゆみや赤みが出なければ少しずつ増やします。小さい子どもと一緒に入るときも半分の量にして、出るときは子どもの体をシャワーで流します。傷や湿疹がある部分は、塩分がしみて痛むことがあるので、治ってから使ってください。妊娠中の人は、体を温めすぎないよう38℃で10分までにして、心配なら医師に相談します。
お風呂以外の使い方は?足湯なら小さじ1杯
- 足湯:洗面器に43℃前後のお湯を張り、バスソルトを小さじ1杯溶かして15〜20分。浴槽に入る時間が無い日に
- マッサージソルト:バスソルト大さじ2にホホバオイルなどを大さじ1混ぜ、かかとやひじをやさしくこすって流す。週1〜2回まで
- 手浴:洗面器にお湯とバスソルト小さじ1杯。手先が冷えるときに10分
- 芳香:香り付きのバスソルトを小皿や布袋に入れて置く。湿気を吸うので1〜2週間で入れ替える
足湯と手浴はお湯の量が少ないので、浴槽の量をそのまま使うと濃すぎます。洗面器1杯(3〜5L)に小さじ1杯(約5g)が上限で、浴槽の10分の1以下の量と覚えておくと間違えません。
保存はどうする?湿気を避けて密閉する
バスソルトは湿気を吸って固まります。浴室に置きっぱなしにせず、袋の口を閉じて脱衣所や棚の乾いた場所に置きます。ジッパー付きの袋か密閉できる容器に移し、乾燥剤を1つ入れておくと、最後まで固まらずに使えます。固まったときは、袋の上から手でほぐすか、ひとかけらをそのままお湯に入れて溶かせば使えます。ハーブや精油入りの商品は香りが飛ぶので、開けてから半年以内に使い切ります。
バスソルトは1回30〜50g。追い焚きを切って10〜20分
バスソルトの量は、家庭の浴槽1回分に天然塩なら30〜50g(大さじ2〜3杯)、エプソムソルトなら150〜300gです。お湯を張ってから入れて溶かし、37〜39℃で10〜20分つかり、天然塩のときは追い焚きを切って出たらすぐ抜き、残り湯は洗濯に使わない。木製・ホーロー・大理石の浴槽では使わず、肌の弱い人と子どもは半分の量から。この決まりを守れば、風呂釜も肌も傷めずに続けられます。
まず、手元のバスソルトの袋を見て、塩が入っているかエプソムソルトかを確かめてください。それで量と追い焚きの答えが決まり、次の入浴から間違えずに使えます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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