加湿器のフィルターがにおってきて、家にあるハイターで洗えないかと考えている人は多いです。
ただ、ハイターには塩素系と酸素系があり、加湿器フィルターの掃除に向くのは片方だけです。
どちらのハイターを使うのか、どう洗えばフィルターを傷めないのかを順番に書いていきます。
加湿器フィルターの掃除は酸素系ハイターなら使える
加湿器フィルターの掃除にハイターを使うなら、酸素系のワイドハイターを選びます。
塩素系のキッチンハイターは、フィルターの素材を傷めたり、色が抜けたりすることがあるので使いません。
取扱説明書で、塩素系の洗剤を使わないように書いている加湿器もあります。
| ハイターの種類 | タイプ | 加湿器フィルターの掃除 |
|---|---|---|
| ワイドハイター(液体) | 酸素系 | 使える機種が多い |
| ワイドハイター(粉末) | 酸素系 | 使える機種が多い |
| キッチンハイター | 塩素系 | 使わない |
| ハイター(白物衣料用) | 塩素系 | 使わない |
酸素系でも、取扱説明書に「クエン酸か台所用の中性洗剤だけ」と書いてある機種は、説明書のほうに合わせます。
フィルターの形や素材は機種ごとに違うので、まず説明書のお手入れのページを開いておくと安心です。
フィルターを使うのは、気化式とハイブリッド式の加湿器です。
フィルターはいつも水にぬれているので、掃除をしないと雑菌が増えて、加湿器を動かしたときのにおいの原因になります。
水垢でフィルターが目詰まりすると、加湿の量も少しずつ減っていきます。
キッチンハイターとワイドハイターは中身が違う
名前は似ていても、キッチンハイターは塩素系、ワイドハイターは酸素系で、中身がまったく違います。
キッチンハイターの主な成分は次亜塩素酸ナトリウムで、ボトルに「まぜるな危険」と書いてあります。
ワイドハイターの液体は過酸化水素、粉末は過炭酸ナトリウムが主な成分で、色柄物の衣類にも使える漂白剤です。
家にあるハイターがどちらか分からないときは、ボトルの裏の「液性」と「成分」を見ます。
「塩素系」と書いてあれば、加湿器フィルターの掃除には使いません。
ワイドハイターで加湿器フィルターを掃除する6ステップ
ワイドハイターでの掃除は、ぬるま湯で30分ほどつけおきして、よくすすいでから陰干しするだけです。
用意するのは、洗面器かバケツ、ゴム手袋、ワイドハイターの3つです。
- 加湿器の電源を切り、電源プラグを抜いてからフィルターを外す
- 40℃以下のぬるま湯で、フィルターを軽く押し洗いしてほこりを落とす
- 洗面器にぬるま湯をはり、ワイドハイターをボトルに書かれたつけおきの量だけ溶かす
- フィルターを沈めて30分ほど置く(長くても1時間まで)
- 流水で押し洗いしながら、ハイターのにおいがしなくなるまですすぐ
- タオルで水気をとり、日陰で平らに置いて完全に乾かしてから戻す
40℃より熱いお湯を使うと、フィルターが縮んだり形が崩れたりすることがあります。
ブラシでこする、洗濯機で洗う、乾燥機にかける、の3つは加湿器フィルターを傷めるのでやめておきます。
ハイターが残ったまま加湿器を動かすと、においが出るので、すすぎは長めにしておくと後がラクです。
酸素系のワイドハイターでも、手が荒れることがあるのでゴム手袋はつけておきましょう。
つけおきの間は窓を少し開けて、浴室なら換気扇を回しておくと安心です。
フィルターが乾ききらないうちに戻すと、またすぐ雑菌が増えるので、夜に洗って朝まで干しておく形にすると加湿器を止める時間も短く済みます。
白い水垢はハイターでは落ちないのでクエン酸を使う
フィルターが白く固くなっているときは、ハイターではなくクエン酸で掃除します。
白い汚れは、水道水に入っているカルシウムなどが固まった水垢です。
ハイターが得意なのは、雑菌のぬめりやにおい、黄ばみのほうで、水垢はあまり落ちません。
クエン酸の量は、ぬるま湯2Lに大さじ1ほどが目安です。
30分から2時間ほどつけおきして、ワイドハイターのときと同じようによくすすいで乾かします。
塩素系ハイターとクエン酸は同じ日に使わない
塩素系のハイターとクエン酸が混ざると有毒なガスが出るので、同じ日に続けて使うのはやめます。
フィルターに塩素系ハイターが残っている状態でクエン酸につけると、洗面器の中で混ざってしまいます。
前にキッチンハイターでつけおきしてしまった人は、水だけで何度もすすいでから乾かし、クエン酸は別の日に回してください。
酸素系のワイドハイターとクエン酸の組み合わせでは、このガスは出ません。
ただ、続けて使うと汚れの落ち方が下がるので、ハイターの日とクエン酸の日は分けたほうが掃除の効果を感じやすいです。
フィルターと一緒にトレイとタンクも洗うとにおいが戻りにくい
フィルターだけ洗っても、水をためるトレイやタンクにぬめりが残っていると、においはすぐ戻ります。
フィルターをつけおきしている30分の間に、トレイとタンクも洗っておくと時間をむだにしません。
- タンクの水を捨て、少しの水を入れてふたを閉め、よく振ってすすぐ
- トレイのぬめりを、やわらかいスポンジでなでるように落とす
- 角や溝に残った汚れは、綿棒でかき出す
- 水ですすいで、ふたを開けたまま乾かす
タンクの中は手が届きにくいので、ハイターを入れて振りたくなりますが、ここも塩素系は使いません。
取扱説明書に洗い方が書いてある場合は、その方法と洗剤に合わせてください。
ふだんから、タンクの水は毎日入れ替えて、残った水に継ぎ足さないようにしておくと、掃除の回数を減らせます。
水道水には消毒のための塩素が入っていますが、くみ置きすると時間とともに減っていくので、浄水器の水やミネラルウォーターより水道水のほうが加湿器には向いています。
加湿器フィルターの掃除は月1回 交換は説明書の年数で
加湿器フィルターは、月に1回のつけおき掃除と、1〜2週間ごとの水洗いが目安です。
水洗いだけの日は、ぬるま湯で押し洗いして乾かすだけで済みます。
カレンダーに「つけおきの日」を書いておくと、掃除の間隔が空きすぎるのを防げます。
フィルターの交換時期は機種でかなり違い、1シーズンで替えるものから、5シーズンほど使えるものまであります。
ハイターで掃除してもにおいが取れない、形が崩れて枠に収まらない、加湿の量が戻らない、のどれかに当てはまるなら交換を考える時期です。
交換用のフィルターは、型番を取扱説明書か本体のラベルで確かめてから選ぶと間違いがありません。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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