1日2杯のごはんを、10年分。それがこの家電の本当の値段です。
だから加熱方式と内釜の重さだけは、買う前に決めておいてください。5.5合の8台を並べます。
この記事で紹介する炊飯器8選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 象印 炎舞炊き NX-AA10-BZ | ![]() |
甘みで選ぶなら最上位 | Amazon楽天 |
| 2位 | 象印 極め炊き NW-VK10-WA | ![]() |
保温の強さで選ばれる | Amazon楽天 |
| 3位 | タイガー 炊きたて JPV-S100KO | ![]() |
価格と実力の折り合いが良い | Amazon楽天 |
| 4位 | タイガー ご泡火炊き JRX-S100K | ![]() |
本物の土鍋を積んだ最上位 | Amazon楽天 |
| 5位 | パナソニック おどり炊き SR-N310D-K | ![]() |
粒立ちのよさで選ぶ一台 | Amazon楽天 |
| 6位 | パナソニック SR-N210D-W | ![]() |
軽くて毎日の洗い物が楽 | Amazon楽天 |
| 7位 | アイリスオーヤマ RC-ILA50-B | ![]() |
米の銘柄で炊き分けられる | Amazon楽天 |
| 8位 | 東芝 炎匠炊き RC-10HGX-K | ![]() |
真空で吸水させる独自方式 | Amazon楽天 |
マイコンとIHと圧力IH、値段が3倍違う理由
炊飯器の価格差は、ほぼ加熱方式で説明がつきます。
マイコン式は釜の底にヒーターがあり、そこから温めます。仕組みが単純なので安く、1万円台から手に入ります。
IH式は内釜そのものを電気の力で発熱させます。釜全体が熱源になるため、上下の温度差が小さくなります。
圧力IH式は、そこに圧力を足したものです。釜の中の気圧を上げて100度より高い温度で炊くので、米の芯まで熱が入り、もちっとした食感になります。
解凍したときに、べちゃっとせずに粒が戻るからです。毎日炊いてすぐ食べる家なら、IH式でも困りません。
もう1つ、買ってから効いてくるのが内釜の重さです。高級機ほど釜が分厚く、その分だけ重くなります。
売り場の担当者に聞くと、返品や買い替えの理由で意外に多いのが「釜が重くて洗うのがつらい」でした。

洗うパーツの数も見ておいてください。内釜と内ぶたの2点で済む機種と、蒸気口とパッキンまで分解する機種では、10年分の手間がまるで違います。
8台を加熱方式と手入れの手間で並べた
仕様と購入者の評判をもとに比べています。星は釜の厚みと洗うパーツの数から付けました。
| 商品名 | 容量 | 加熱方式 | 釜の軽さ | 洗い物の少なさ |
|---|---|---|---|---|
| 象印 NX-AA10-BZ | 5.5合 | 圧力IH | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 象印 NW-VK10-WA | 5.5合 | 圧力IH | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| タイガー JPV-S100KO | 5.5合 | 圧力IH | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| タイガー JRX-S100K | 5.5合 | 土鍋圧力IH | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| パナソニック SR-N310D-K | 5.5合 | 圧力IH | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| パナソニック SR-N210D-W | 5.5合 | IH | ★★★★★ | ★★★★★ |
| アイリスオーヤマ RC-ILA50-B | 5.5合 | IH | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 東芝 RC-10HGX-K | 5.5合 | 真空圧力IH | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
炊飯器のおすすめ8選!5.5合の圧力IHを中心に紹介
価格順ではなく、どんな家に効くかで並べています。
第1位 象印マホービン 炊飯器 5.5合 炎舞炊き NX-AA10-BZ

象印の最上位にあたる炎舞炊きです。釜の底にある複数のヒーターを別々に動かして、かまどの炎のような激しい対流を作ります。
売り場で聞いた話では、この機種を買う人はほぼ全員が「米の甘みが目当て」だそうです。粒が立ちながら、噛むと甘い。その方向にはっきり振ってあります。
炊き分けの幅も広く、寿司飯用の硬めから、かなり柔らかい仕上がりまで指定できます。同じ米で食感を変えられるのは、上位機ならではです。
価格は炊飯器としては上限に近い部類で、内釜もかなり重いです。毎日この釜を持ち上げて洗えるかどうかは、買う前に売り場で持たせてもらってください。
象印マホービン 炊飯器 5.5合 炎舞炊き NX-AA10-BZ
甘みに全振りした象印の最上位
第2位 象印マホービン 炊飯器 5.5合 極め炊き NW-VK10-WA

前に何年か使っていたのが、この極め炊きの系統でした。象印を選ぶ理由がはっきり分かったのは、保温を使い始めてからです。
朝に炊いて、夜に食べる。それでも黄色くならず、パサつきも少ない。家族の帰宅時間がばらばらな家では、この保温性能がそのまま生活の質になります。
炊き分けの圧力を変えられるので、寿司飯を作る日は硬めに、カレーの日はふつうに、と指定できます。押すボタンが増えるだけで献立の自由度が上がりました。
正直、炊きたての甘みだけを比べると炎舞炊きには一歩譲ります。ただ、価格差を考えると、この機種のほうが多くの家に合うと思っています。
象印マホービン 炊飯器 5.5合 極め炊き NW-VK10-WA
朝炊いて夜まで持つ保温の強さ
第3位 タイガー魔法瓶 炊飯器 5.5合 圧力IH 炊きたて JPV-S100KO

圧力IHをこの価格帯で買える、という点で候補に残る一台です。
タイガーは土鍋の炊き方を手本にしているメーカーで、粒感と甘みのバランスがこのメーカーらしい方向に寄っています。
購入者のレビューを読むと、少量だけ炊くメニューや冷凍ごはん用のコースを評価する声が目立ちました。1合だけ炊く日が多い家では、この専用コースが効きます。
内ぶたと蒸気口を分解して洗うタイプなので、洗い物の点数は上位機より増えます。毎日のことなので、そこは覚えておいてください。
タイガー魔法瓶 炊飯器 5.5合 圧力IH 炊きたて JPV-S100KO
手が届く価格帯の圧力IH
第4位 タイガー魔法瓶 炊飯器 5.5合 土鍋ご泡火炊き JRX-S100K

内釜に本物の土鍋を使っている、タイガーの最上位です。ここまで来ると、もう炊飯器というより土鍋を電気で焚く道具です。
土鍋は熱をゆっくり蓄えて、ゆっくり放します。そのおかげで米に強い熱が長く当たり、表面が締まって中がふっくらする、という仕上がりになります。
レビューでは「炊飯器を変えただけで米の銘柄を変えたみたいになった」という表現が出ていました。家の米をそのまま炊いてここまで変わるなら、控えめに言って神です!!
弱点も土鍋であることです。重く、落とせば割れます。値段も高く、扱いに気を使う一台なので、道具として可愛がれる人向けです。

タイガー魔法瓶 炊飯器 5.5合 土鍋ご泡火炊き 最上位モデル JRX-S100K
本物の土鍋を電気で焚く最上位
第5位 パナソニック 炊飯器 5.5合 おどり炊き SR-N310D-K

パナソニックのおどり炊きは、釜の中で米を激しく動かして炊く方式です。名前のとおり、米が踊ります。
粒がほぐれた炊き上がりになりやすく、もっちりよりも「一粒ずつ立っている」方向が好きな人に向いています。炒飯や丼にするなら、この炊き上がりのほうが扱いやすいです。
購入者の声を見ると、冷凍したごはんを解凍したときの復活力を評価する書き込みが目立ちました。作り置きが前提の家では、そこが効きます。
黒い本体で、台所に置いたときの存在感はしっかりあります。白い家電で揃えている家だと、ここだけ浮くかもしれません。
パナソニック 炊飯器 5.5合 おどり炊き SR-N310D-K
粒が立つ炊き上がりのおどり炊き
第6位 パナソニック 炊飯器 5.5合 SR-N210D-W

いま家で回しているのがこの系統です。圧力なしのIHで、価格も釜の重さも真ん中あたり。
選んだ理由は単純で、釜が軽いからでした。片手で持ち上げて、シンクで洗って、片手で戻せる。この動作が毎日2回あります。
炊き上がりは、圧力IHのようなもちもち感はありません。かわりに、あっさりした粒感のごはんになります。おかずの味が濃い家なら、こちらのほうが合います。
白い本体で圧迫感がなく、台所になじみます。上位機の甘みには届きませんが、日常のごはんとしては全く不満がない、というのが正直なところです。
釜が軽くて片付けが速いIH機
第7位 アイリスオーヤマ 炊飯器 5.5合 銘柄計り炊き RC-ILA50-B

米の銘柄を選ぶと、その米に合わせた炊き方をしてくれる機種です。コシヒカリとあきたこまちで、水加減と火加減を変えます。
本体に量りが入っていて、米の量を自動で測ってくれる仕組みもあります。計量カップですり切る作業が消えるのは、朝の3分に効きます。
購入者のレビューでは「価格のわりに機能が多い」という評価が並んでいました。低温調理やパン作りのコースも入っていて、1台で遊べる範囲が広い機種です。
味の方向は、圧力IH機のようなもっちり感ではありません。機能の多さと価格を取るか、炊き上がりの質を取るか、という分岐点にある一台です。
アイリスオーヤマ 炊飯器 5.5合 銘柄計り炊き RC-ILA50-B
米の銘柄で炊き分ける多機能機
第8位 東芝 炊飯器 5.5合 炎匠炊き 真空圧力IH RC-10HGX-K

東芝だけが使っている、真空で米に水を吸わせる方式の機種です。
釜の中の空気を抜くと、米の内部の空気も抜けます。そこへ水が入っていくので、短い時間でも芯まで吸水します。浸水の時間を取れない朝でも、炊き上がりが安定する仕組みです。
真空は保温にも使われていて、酸化が進みにくくなります。長時間の保温で黄ばみが気になっていた家からの乗り換えが多い、という話を売り場で聞きました。
真空ポンプが入っているぶん、動作中に「シュッ」という音がします。静かな部屋だと気になる人がいるので、その点だけ知っておいてください。
東芝 炊飯器 5.5合 炎匠炊き 真空圧力IH RC-10HGX-K
真空で吸水させる東芝の独自方式
同じ機種でも米がうまくなる、3つのやり方
高い炊飯器を買う前に、いまの機種で試せることがあります。どれも道具はいりません。
1つ目は水の温度です。研ぐときの水も、炊くときの水も冷たいほうが仕上がりが締まります。夏場は氷を1個入れる家もあります。
2つ目は研ぎ方。最初の水は一番早く吸われるので、すぐに捨ててください。ここでぬかの匂いを吸わせると、その匂いが最後まで残ります。
3つ目はほぐしです。炊き上がったら10分以内に、底から返すように混ぜます。余分な水分が飛んで、粒どうしがくっつかなくなります。

買った日に揃えたい、ごはん周りの3点
炊飯器だけあっても、保存と取り分けの道具がないと生活が回りません。安いものばかりなので先に用意してください。
冷凍用の容器は、四角くて浅いものを選んでください。厚みがあると解凍にムラが出ます。1杯分ずつ入れて、粗熱を取ってから冷凍庫へ。
計量カップは炊飯器の付属品でも足りますが、無洗米は水を吸っていない分だけ体積が違います。無洗米用の目盛りがあるカップを1つ持っておくと、水加減が安定します。
米の保存も炊き上がりに効きます。常温の袋のままだと夏場は劣化が早いので、密閉容器に移して冷蔵庫の野菜室へ。同じ機種でも味が変わります。
●阿知波美鈴本記事の筆者。調理家電を得意とするライターです。今回は家電量販店の売り場担当者への取材と、購入者レビューのリサーチをもとに、加熱方式ごとの炊き上がりの違いと、買い替え理由になりやすい内釜の重さを確認しました。


