糖尿病と言われてから、足の手入れを勧められて戸惑っている人は多いです。
足に痛みがないと、なぜ足なのかピンと来ないですよね。
フットケアは、毎日足を見て、洗って、保湿して、傷を作らないようにすることです。
何をどの順番ですればいいのか、受診の目安まで順番に紹介します。
糖尿病のフットケアとは? 足の傷を防ぐ毎日の手入れ
糖尿病のフットケアとは、足に傷やトラブルを作らないようにする毎日の手入れのことです。
やることは難しくありません。
足を見る、足を洗う、保湿する、爪を切りすぎない、合った靴と靴下をはく、やけどに気をつける。
この6つが基本です。
美容のためのフットケアと違って、足を守ることが目的になります。
病院には、看護師さんが足の見方や爪の切り方を教えてくれる「フットケア外来」もあります。
糖尿病だとなぜフットケアが必要なの?
小さな傷に気づきにくく、治りにくくなるからです。
血糖値が高い状態が長く続くと、足に次の3つの変化が起こりやすくなります。
- 神経障害で足の感覚が鈍くなり、ケガややけどをしても痛みを感じにくくなる
- 動脈硬化で足の血流が悪くなり、傷が治りにくくなる
- 体の抵抗力が落ちて、細菌に感染しやすくなり、傷口が化膿しやすくなる
靴ずれやひび割れのような小さな傷でも、気づかずに放っておくと足潰瘍や壊疽に進むことがあります。
最悪の場合は足の切断につながるので、毎日の確認が大切です。
足のトラブルを防ぐには、フットケアと一緒に血糖値のコントロールも欠かせません。
糖尿病の足は毎日裏と指の間まで観察する
足の裏、指の間、かかと、爪を毎日見て、手でも触って確かめます。
フットケアで見る足の場所と変化
糖尿病のフットケアでは、次のような変化がないかを見てください。
- 赤くなっている、腫れている部分がある
- 小さな傷がなかなか治らない
- ウオノメ、タコ、まめ、靴ずれがよくできる
- 皮膚が乾燥している、ひび割れている
- 皮膚がカチカチになっている部分が増えてきた
- 水虫がある
- 爪が分厚くなっている、割れている
足の先のジンジン、ビリビリ、しびれ、痛みも見逃さないでください。
感覚が鈍い、足がつるといった症状も含めて、あてはまるものがあれば早めに医師に相談しましょう。
足が見えにくいフットケアは鏡か家族に頼む
足の裏は自分では見にくい場所です。
床に鏡を置いて足をかざすか、家族に見てもらいましょう。
目が見えにくい人や、お腹がつかえて足に手が届きにくい人は、無理をせず周りの人に頼んでOKです。
フットケアのチェックは入浴前か寝る前に決める
帰宅後、入浴前、寝る前など、タイミングを決めておくと忘れにくくなります。
長い時間歩いた日や運動をした日は、フットケアのチェックをいつもより丁寧にしてください。
毎日が難しければ、少なくとも爪を切るときには足全体を見ましょう。
糖尿病の足は泡で洗ってかかとを保湿する
石けんをよく泡立ててやさしく洗い、水気を拭いたあとに保湿クリームを塗ります。
フットケアの足の洗い方は泡でこすらずに
- 石けんをよく泡立てる
- 柔らかいタオルかスポンジでやさしく洗う
- 指の間も忘れずに洗う
- こすらず、タオルで押さえるように水気を拭く
硬いブラシや軽石でゴシゴシこすると、皮膚に傷がつくことがあるので避けたほうがいいです。
フットケアの保湿はかかと中心で指の間は塗らない
かかとが乾燥したままだとひび割れができて、そこから感染しやすくなります。
冬は特に乾燥するので、足を洗ったあとに保湿しましょう。
気をつけたいのは指の間です。
指の間に塗ると湿った状態が続き、水虫の原因になることがあるので塗らないでください。
糖尿病のフットケアで使う保湿剤は、肌に合うものでOKです。
尿素入りのクリームがしみるときや、ベタつきが気にならない人は、ワセリンのように肌の水分を逃がしにくいものも使えます。
かかとや足の乾燥が気になるときの保湿に
糖尿病の足の爪はまっすぐ切って角をやすりで整える
深爪にせず、爪を上から見てまっすぐになるように切り、角はやすりで整えます。
- お風呂上がりなど、爪がやわらかいときに切る
- 指先のラインに合わせて、爪をまっすぐ切る
- 角を深く切り落とさず、やすりで少しだけ丸くする
角を切り込むと、爪が周りの皮膚に食い込む原因になります。
糖尿病で巻き爪になっている場合は、長めにまっすぐ切りましょう。
爪が厚くて切れない、よく見えない、手が届かないときは、自分で無理に切らずに医師に相談してください。
足の爪の角を少しずつ整えるときに
糖尿病の靴と靴下は足に合うものでやけども防ぐ
足に合った靴をはき、家の中でも靴下をはいて、素足を避けるのが基本です。
糖尿病の靴はつま先に約1cmの余裕があるものを
- つま先に約1cmの余裕があり、指を曲げても靴に当たらない
- 足幅や足の甲が圧迫されない
- ひもかマジックテープで固定できる
- 内側に硬い縫い目がなく、底にクッションがある
試しばきは、足がむくみやすい夕方がおすすめです。
脱いだときに足が赤くなっている場所がないか、確かめてください。
糖尿病で感覚が鈍くなっていると、靴の中の小石にも気づかないことがあります。
はく前に靴の中をのぞく習慣をつけましょう。
足が出るサンダルは、ケガをしやすいので避けたほうが安心です。
糖尿病の靴下は白っぽくゴムがきつくないものを
- はき口のゴムがきつくない
- つま先やかかとの内側に、ゴツゴツした縫い目がない
- 汗を吸いやすく乾きやすい素材を選ぶ
- 血やうみがついたときに気づきやすい白っぽい色を選ぶ
重ねばきは血行を妨げることがあるので避けましょう。
水虫が気になるなら、5本指の靴下も使いやすいです。
糖尿病の足のやけどは湯たんぽとカイロに注意
糖尿病で足の感覚が鈍いと、低温やけどに気づくのが遅れます。
低温やけどは皮膚の奥まで傷むので、治りにくいのが困るところです。
湯たんぽや電気あんかは、できれば使わないほうが安心です。
使うなら、寝る前にスイッチを切る、設定を一番低くする、厚手のタオルで包むようにしてください。
夏は砂浜やプールサイドを素足で歩くのも危険です。
バスや電車の座席の下から出る温風にも気をつけましょう。
糖尿病のフットケアは足の異変があれば病院に任せる
足の様子がいつもと違うと感じたら、自分で処置せずに主治医に相談してください。
フットケアでもタコとウオノメは自分で削らない
タコやウオノメを自分で削ったり、市販薬で取ったりするのは危険です。
そこから傷になることがあるので、医師に相談しましょう。
糖尿病の足に赤みや腫れやうみが出たらすぐ受診
糖尿病の足に傷ができたら、まず流水できれいに洗い、清潔なガーゼか絆創膏で保護します。
そのあとは毎日傷の様子を見てください。
傷のまわりが赤い、熱を持っている、腫れている、うみが出ているときは、すぐに医療機関に行きましょう。
痛みがなくても、皮膚の内側で悪化していることがあります。
フットケア外来では足の検査と爪切りをしてもらえる
フットケア外来では、足の感覚の検査や足の洗浄、爪切り、タコとウオノメの処置をしてもらえます。
家での手入れのしかたも教えてもらえるので、一度は相談してみると安心です。
対象や費用、予約のしかたは病院によって違います。
糖尿病で通っている病院で、受けられるか聞いてみてください。
フットケアを毎日続けながら、足の検査も年に1回くらい受けておくと変化に気づきやすくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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